2023.10月

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2023.10月

筆者「気が付いたらあっという間に10月も半ば。結婚式の準備? 進んでるようで進んでないよね。あはははは」 綾「笑いごとかよ、ポンコツ」 りな「来月にはもう招待状発送しなきゃならないんですよ? 分かってるんですか?」 筆者「……うん。今日あて名書き必死にやりましたとも。苦手な筆ペンでお習字したら、何かバカでかい字になった」 綾「子供の習字みたいだよな」 筆者「黙りなさい。結構気にしてるんだから。ということで、リフレッシュ休暇の5日間があっという間に最終日。終わったのは自分の招待状とプロフィールムービーの写真データ取り込み半分。……マジで? 原稿やる時間全くなかったんだけどどういうこと?」 りな「段取りが悪すぎるんですよポンコツ」 筆者「いや、やること多すぎでしょ。というか、ドレスの寸法直しと小物合わせ、結局12月になったし」 綾「間に合うのか? それ」 筆者「間に合わせてもらうしかないよね」 りな「ピアノの発表会も迫って来てますから、練習しなきゃだめですよ」 筆者「……うん。彼との合奏は何とかなりそうだけど、自分のソロがまずい。超絶マズイ。あれ弾けるのか、ホントに?」 綾「練習しろよ。サボってないで」 筆者「分かってるわよ。分かってるけどね(平日、会社に振り回されてヘトヘトなんだもの)」 綾「それと、やり直しの結納モドキ。正月のいつにするのか日程調整して予約しろよ」 筆者「……それ、ウチのアホ父が言い出した話なんだからあいつがやればいいと思うの。なのに何で忙しい私が全部段取り組んで店予約してをやらなきゃいけないんだ絶対おかしい」 架名「まぁ、思うのは自由だから口にさえ出さなければ……」 筆者「おかしいおかしいおかしい!!!」 架名「まぁ、婚約記念品の調達も出来たし、準備も少しは進んでるだろ? 真珠のネックレスとイヤリングのセット、一時はどうなるかと思ったけど直販の老舗で値上がり前の価格の良いものが調達できたじゃないか」 筆者「必死に調べましたもん。しかし、10万も値上がるとは……恐ろしい。良かったわ、値上がり前の在庫が残ってて」 りな「ポンコツが早々に決めればもう少し早く準備出来たんじゃないんですか?」 筆者「だって、前撮り終わったら電池切れちゃったんだもの。休憩は必要よ」 架名「東京へ引っ越す前に、こっちの友達とご飯に行く約束、全部で5件くらい溜まってないか?」 筆者「……そうだね。いや、ぶっちゃけ何年かで帰って来る予定だから、もう諦めたらいいんじゃなかろうかと心の中では思ってたり……というか、何で私が毎回音頭取らなきゃならないのか……」 りな「ポンコツのことはその程度にしか思われてないってことじゃないんですか?」 筆者「……それ言われると、私何とも言えなくなるんだけど。さて、話を切り替えまして。先日、会社からテレワークの白紙撤回を言い渡されて、腹が立つやらやっぱ信用ならん会社だわと再認識したというか、正直ほんと潰れろと思いましたよ」 りな「ちょっとこれに関しては、言葉遊びではめられた感がありますね」 筆者「事の経緯はこんな感じ。 5月:東京へ引っ越すから退職を申し出る。(時期は追って連絡とする) 同月:リモートで残らないかと打診がある。 6月:リモートを認めてくれるならとテレワークで勤務継続を受諾。但し、結婚式前後1~2か月は休業する(引っ越しと式準備と手続きがある為)旨と、頻繁には帰って来られない旨を条件に出す。 これにはOKが専務から出ていて、社長も納得した。(帰って来る頻度、毎月は無理なので3ヶ月~半年に1回にして欲しい旨と、何か問題が起きた場合は必ず帰って来る旨を伝えてあって、これも了承を貰っていた) 9月末:テレワーク白紙撤回。理由は結婚式前後2か月の休業は認められない、毎月帰って来られないのはダメだ。と」 綾「書面交わしたわけじゃないし、音声も録音してないから証拠がないんだよな」 筆者「ただ、理由が理由になってない(休業は基本法律でもOKなハズだし、毎月帰って来ないと業務に支障が出てしまうということもない)。しかも、もうリモート勤務するつもりで物事を決めて進めている状況で、本来リモートに反対してたウチの親族も相手の親族も納得させる為に骨を折った私に対して、 ”申し訳ない”の一言もなく、ふんぞり返ってカッコつけて「白紙撤回したい」と言った社長。この事の顛末を聞いた親族たち、困惑と激怒ですよ。 ねぇ、一生に一度の慶事であり門出であり幸せに浸れるハズの時に、こんな泥塗るような真似する会社って、ほんと非常識にもほどがあると思うんだけど?どこまで人を振り舞わして馬鹿にすれば気が済むわけ?」 架名「さすがに今回の件はなぁ……」 筆者「で、労基へ電話してこれは退職勧奨になるかどうかを問い合わせたところ、そもそも労基管轄では解雇かそうでないかの2択しかなくて、退職勧奨という項目はないんだそう。ただ、「白紙撤回したい」の後に続く言葉が、「毎日出勤してこい」なのか「退職してくれ」なのかで変わっては来るのですが、と言われたが、その続く言葉が理由だった為に曖昧な状態になり、事実上は退職勧奨だけど、それにもっていくのは難しいかもしれない(いくらでも言い逃れできる状況)という判断だった。で、退職勧奨を管轄として持つハローワークへ問い合わせたところ、そこも労基と同じ判断だった上、退職勧奨にすると会社は助成金が1年間受けられなくなるから、それを受けていたら絶対認めないと思います。ただ、辞職願に自己都合でなく会社都合と書いた場合、引っ越し先のハローワークがどう判断するかで退職勧奨になる可能性も皆無ではない(ただ、その際はハローワークと会社で話し合いになる)。自己都合と退職勧奨の大きな違いは、失業手当を受け取る際の待期期間が2か月から7日間へ短くなることと、受け取れる期間が90日から150日へ増える事。と、健康保険が少し安くなること。(私、デメリットばっかじゃん)。ただ、今回の退職は引っ越し先が遠すぎて通えないから、正当な退職扱いになり、退職から1ヵ月以内(管轄のハローワークによってこの期間の判断はまちまち)に手続きすれば待期期間は7日間まで短くすることが可能」 綾「労働者、立場弱ぇなぁ」 筆者「労働基準法って守らなくて良い法律らしいので」 りな「というかポンコツ、ほんと色々問題起こしますよね」 筆者「今回のは私のせいじゃない!! というか、産休育休で1年半以上休んだ挙句、毎月7日以上何だかんだで休んでる総務の人間には「よく出勤して働いてくれてる」と言うくせに(おかしいじゃん。仕事は日雇いに近いようなその場限りの雑用しかしてない上、その休んだ日のフォロー私がしてたんだけど?)、その人間のフォローをずっとしてた挙句、同じ部署の同僚が退職してから正社員二人分+育休の人間の仕事0.5人分を半年以上持って、その上新人を4人も抱えて仕事してきた私を用済み扱いしてこんな泥塗るような真似するわけ? 腹が立ちすぎてへそで茶が沸きそうだわ」 綾「沸かせるもんなら沸かしてみたらいいんじゃ?」 筆者「こんな時までそんなツッコミしない!!」 架名「で? どうするんだ?」 筆者「え? 疲れたからギリギリまで退職願出さない。引っ越しは一切手伝わないし新社屋のアイディアも出さない。ボーナス貰って引っ越し開始の年末から有給消化してそのまま退職する。どうせ退職金も出ないし」 りな「まぁ、そのくらいしかやりようがありませんね。というか、ポンコツなりに誠意に対応したわけです。会社を思って、親族に伝えるより先に会社に結婚退職の話を切り出して、引継ぎのことを話してますしね。こんな会社、残ったとしてもどこかで約束を反故にしてくる可能性が高いですから、賢明な判断だと僕は思います」 架名「ま、展示会用の商品動画作ったり、経験は積んで職務経歴書に書ける内容も増やせたんだ。後々この退職は必然で、良かったと思える時がくるかもしれない。前向きに考えたらいいんじゃないか?」 綾「いやでもさ、ポンコツってポンコツ能力なわけだろ? いくら東京だからって、転職できるとは限らねぇんじゃ……」 筆者「折角架名が良いこと言ったのに、そういう不安なこと言う訳?」 りな「まぁ、事実ですし。しかもポンコツには厄病神が背後霊のようにもれなくくっついてますし」 筆者「りなまで!! うわぁぁぁぁんっっ!! 誰か私を慰めて!!」 綾「さてと、ぺコメ返しに移ろう」 りな「Jamieさん。多分ポンコツ、ビービー泣くと思いますよ。結婚式場のPR動画でもらい泣きするほど泣き虫ですからね」 筆者「りな!!!」 架名「感受性が豊かなんだよな」 綾「単なるアホだろ。何でPR動画ごときでもらい泣きすんだよ」 架名「良く出来たPR動画だったかもしれないだろ?」 筆者「……ほんと、こいつ等」 綾「八神さん。大変ですよ。特に父方の本家当主。あの血筋はほんと褒められた性格してませんから。ま、ポンコツもその血筋だけど」 りな「ポンコツはお馬鹿さんだからそこまで頭が回らないんですよね」 筆者「それは褒めてるのか? 貶されてる気がするんだけど?」 りな「褒めてるんですよ。人に嫌がらせをするだけの頭がないって」 筆者「……それ、貶してるって世の人は言うと思うんだけど」 りな「ポンコツの気のせいでは?」 筆者「誰か、私を慰めて下さい」 (2023.10.11) 6日間のリフレッシュ休暇の間に原稿見る予定が、全くそこまで辿り着かない不思議。うん、どうしたものだろう。
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