2024年2月

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2024年2月

筆者「結婚式まであと2日となりました。準備、ギリギリ終わった。よく頑張った私。これで式が終わったら内祝いと結婚しました報告ハガキの準備と引っ越し準備(但し、新居決まってないからどうなるのか不明)を準備せねばならない」 綾「それ、ほんとに終わったのか?」 りな「内祝い、なぜポンコツは旦那側の内祝いはさっさと用意して返し、自分の方は何もしていないのか……」 筆者「え?聞きたいの?」 綾「ポンコツがいかに非効率なことをしてるか?って理由か?」 筆者「んなわけあるか!! 旦那は普段東京にいて、私がLINE送っても既読スルー、電話すれば残業中か出ないかどちらかだから、帰ってきた時に首根っこ取っ掴まえて用意させねばならないからに決まってるでしょうが!! 自分の方だけなら私が適当に見繕って送ればいいけど、旦那側の交友関係に関して、私が勝手するわけにいかないから。その上、準備しなくていいの?と聞いても「ん~(そのうち)」という何とものんびりな回答しか返ってこないから、お尻叩いて準備させてるんですよ」 りな「ポンコツの母は、「そんなのあちらの家族の問題なんだからあんたがしゃしゃり出る必要ない」と言ってますが……」 筆者「昔と違って、内祝いを親が手配する時代は終わってるわけ。そもそも我が家だって、頂いた内祝いのお返し、全て私が手配してるのに、どうして旦那側はあちらの家族の問題になるのか? ちょっと考えたらおかしなこと言ってるって気が付くでしょうに。それを私が鵜呑みにした結果、どういう結末が待ってるかっていうと、”出来の悪い嫁”というレッテルをもれなく頂くわけですよ。そういうところは昔ながらだろうから」 架名「こういうところは、日本はまだまだジェンダー問題があると思わされるよな」 筆者「でしょ?どうして気が回らない嫁は「ダメダメレッテル」をもらうのに、気の回らない夫は「仕方ない」で済むのか。これ、不公平だと思う」 りな「それは、内助の功は嫁に言う言葉であって、夫に言う言葉じゃないからですよ。家の中のことは妻の役目、家の外のことは夫の役目というように」 筆者「じゃあ聞くけど、今や共働きで妻も外で会社員してたりするんだけど、それはどうなのさ?」 綾「稼ぎが少なくても、妻側は文句いわれることないだろ?それだってジェンダー問題だと思うぜ?」 筆者「ああいえばこう言う」 綾「事実だろ。そもそも、世の中にはそれをさらっとやってのける女性陣もいるわけで、ポンコツみたいに文句タラタラ泣き言ビービー言いながらぐずぐず準備するのはやっぱりポンコツ能力だって証明してるんじゃないか?」 筆者「……どうせポンコツ能力ですよ。ふ~んだ」 りな「ま、でも準備間に合って良かったじゃないですか。一時はどうなることかと思いましたが」 架名「そう思うだろ?りな」 りな「ええ、何かありましたか?兄さん」 架名「実は、先日の日曜日、筆者の父親が階段から落ちて救急へ運び込む事態に陥り」 綾「とりあえずは打撲と擦り傷で済んだようだから様子見になったけどな」 架名「我らが筆者は、トマトを大口あけて食べた結果、(がく)関節症を再発させ、本日歯医者へ駆け込む」 綾「軟骨がズレてたんだよな」 りな「お医者様と歯科衛生士さんが二人揃って「は?今週の金曜が結婚式?……ファーストバイトあるよね、そんな即効性の治療方法……」と頭を悩ませる事態に」 筆者「下あごを引っ張ってもらって、顎の関節部分に隙間を作ってもらい、なるべく軟骨が戻りやすいようにしてもらいました。本来はこの程度なら時間をかければ自然治癒するらしいですが、今回、状況が状況なので」 綾「あとで痛みが出るかもって言ってたな」 筆者「……その"あと”って、結婚式当日じゃないといいよね」 りな「……ポンコツ、そもそもお行儀悪く大口開けてトマトを食べようとするからいけないんですよ。ちょっとサイズ調整しようと思わなかったんですか?」 筆者「だってトマト、サイズ調整しようとするとプシュッて汁が飛び散るし」 架名「だからあれは食べ物じゃないって言ってるだろ?」 りな「食べ物ですよ、兄さん。トマト嫌いの仲間を増やそうと画策するのやめて下さい」 架名「だって、嫌いなものは嫌いなんだ」 綾「で? 治ったのかよ?」 筆者「カクカク音がするのは治らないけど、今のところ喋るだけなら痛みはなさそう。食べるのはちょっと辛いけど」 綾「ほんと、退屈しねぇよな」 りな「厄病神が仕事をサボるわけないんですよね。今までポンコツの節目節目にはきちんとお仕事なさってたわけですし」 架名「いや、それはサボってもらうべきだったんじゃないのか?」 綾「その上、冗談で「お姉ちゃんご祝儀いくら欲しい?」と聞いた妹にブチギレて、「いらない」と答えてから険悪に。披露宴の演奏、どうすんだよポンコツ」 筆者「そこは大人の対応すれば? そもそもそれ、うちの母も似たような言い方したから、私は「いらない」と答えたわけで。それに対して、「普通は受け取るものだ」なんていいやがった母も大概失礼だと思ってて。だってそうでしょ?何を人の足元見たような言い方するかね?普通に気持ち良く受け取れるように渡そうとしなかったお前が言うんじゃねぇよとこちらは思うわよね。ほんと親子そろって失礼だなと思いましたとも。こんなお祝い事に悉く無礼を働く親族。ろくでもないわ」 りな「何だか結婚決まってから、色々ありますね」 筆者「節目節目に縁が切れるって、理由が分かった気がするわ。ほんと、辞めた勤め先といい、式の進行に対してぐちゃぐちゃ電話してくる伯父といい、言いたい放題ぎゃあぎゃあと言って忙しさを倍増させた父といい、そこに母と妹まで。ハッキリ言って当初の直感どおり、写真だけ撮って、結婚式なんてやめておけばよかったのよ。そうすれば準備に追われるなんてこともなく、名義変更と引っ越しだけで済んだ。その方がよほど楽だったし、私も時間を奪われずに済んだのに」 綾「今更だろ」 筆者「今更だわ。もう疲れちゃったから、しばらく休みたい」 (2024.2.21)
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