フラグ立つ…?

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フラグ立つ…?

「レアも討伐行かないの?」 「うん。今回は手紙来なかったよ」  要塞型のこの街に住む男はみんな体力と技術は備えるようにしていて、みんなすぐにでも討伐の召集がかかったら勢い良く家から出る。なのに、今回召集の紙をもらったって話を聞かない。 「やっぱ先鋭隊で行くのかな」 「そうかも。でも、魔王と戦うなら大人数の方がいいと思うんだけどね」  うーん、無謀な気がするな……。そりゃあ、俺は勇者のこと嫌いだし、死亡フラグ立たせよ〜とか思ってるけど、さすがに現実味を帯びるとなんといいますか……こう……。 「ロコ、ウィザーに作戦聞いてみてよ」 「えー……」 「可愛く聞けば教えてくれるよ」 「ウィザーくぅん、教えてぇ♡って言えばいい?」 「……うんうん!」 「返事遅れてたぞ」  絶対可愛くないって思われてた。まぁ、別にいいけどね。 「あーあ、今日は外回りの日だ」 「視察?」 「そーそー」  ウィザーは週に1回程度街をぐるっと周って、何も変化がないことを確認してる。俺はその間に部屋の掃除してるフリしてサボってたけど、最近は俺も一緒に外に連れ出される。 「やだなぁ……」 「嫌なの?掃除より好きそうなのに」 「だって、ウィザー信者多すぎなんだもん」  そりゃあ、勇者はチヤホヤされるだろうけど、にしてもキャーキャー言われすぎ。俺の1つ上の先輩に仕事できないくせにイケメンだからモテるやついたけど、そんな感じ。 「ウィザー、モテる感じするもんね」 「まぁね……」  それはそうだけど、なんか男として負けた感じがするよね。別にいいけど。
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