オモイデカノジョ。

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 私は恋をしていた。だけどずっと想いを伝えられずにいた。 『もうすぐ卒業だね……』 『ん? そうだな』 『そしたらしばらく会えなくなっちゃうね』 『連絡はいつでもとれるし、そんなに気にすることでもないだろ?』 『そう、だよね……』 『まぁ、あれだ。時間が空いた時は会いに行くよ。約束する』 『うん、わかった。待ってるからね――』  いつもそばにいたのに、何故だか少し遠く感じていた。
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