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そんなわけで、ゴミを引き連れて来ようとも無視。
邪魔な所に居座られても、動くまで待つ。
触らぬロボットに損傷なし、が俺の方針となった。
N-28も、さりとてこちらを気にする様子はない。
お気に入りのピンクのゴムボールで、ひとしきり壁打ちをして。
眠くなったら寝て。
腹が減ったらドアを叩いて、スタッフを呼ぶ。
慣れてしまえば、楽なもんだ。
毎日が鼻歌交じりに始まって、緩い溜息と共に終わってゆく。
今までになく、穏やかな時間が流れていた。
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