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番外編12:アオイのツンデレを知る者(アオイ×タロー/オーナー)
番外編12:アオイのツンデレを知る者(アオイ×タロー/オーナー)
※会話文のみ
in脱毛サロン(休憩室)
オーナー「おーい、アオイ」
アオイ「何だよ」
オーナー「今日、新規2人頼めるか」
アオイ「…何時?」
オーナー「大丈夫だ、タローさんの予約の前後とは被ってねぇから(今日、何回も予約表確認してたもんなぁ)」
アオイ「は?なんでソコであのキモヲタが出てくんだよ」カッ
オーナー「いや、だってお前。タローさんの予約の前後は客入れねぇようにしてるだろ?(時間が押したり、後を気にして急がなくて良いように)」
アオイ「…してねぇよ。別に…たまたまだろうが」焦
オーナー「え?じゃあ別の客入れていいの?だったら――」
アオイ「は?ダメに決まってんだろ!?」
オーナー「…(コレだ)」ジッ
アオイ「いや、そういうワケじゃなくて!俺にばっか客振り過ぎだろって話!」
オーナー「まぁ、別にいいけど。あんま一人の客に固執すんなよ(もう遅いだろうけど)」
オーナーは、ボロボロの葵ちゃんのキーホルダーを見て言ったよ!
アオイ「…新規は適当に入れとけ」
オーナー「おう、頼むわ。じゃ(コイツがあんなの付け続けるなんてな。今までだったらありえねぇ話だわ)」
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オーナー(あ。そろそろ、タローさんの時間か)
店のスマホが鳴ったよ!
オーナー「はい、メンズサロンsodoです」
タロー『あ、あ、あの…本日、よやく、してる…宮森です』
オーナー「あ、宮森さんですか。どうされたんですか?(電話してくんの新規の時以来じゃねぇか)」
タロー『す、すみません。で、んしゃが、止まっちゃって……いつ動き出すか……分からない、ので。今日の、予約は……その』
オーナー「そうだったんですか。大変でしたね。……もしアレなら」
オーナー「別のスタッフなら施術できるかもしれませんよ?せっかく来て頂いてる途中なら勿体ないですし」
タロー『あ、アオイさん以外、ですか?アオイ、さんは、無理ですか?』
オーナー「そうですね、ちょっと今日、アオイは予約が詰まってて」
タロー『じゃあ、予約の日を変えます』きっぱり
オーナー「え?(声が、いつもと違う)」
タロー『アオイさんの、予約が取れる日はいつになりますか?』スルスル
オーナー「あ、それなら…(いつも俺にはドモんのに…アオイだけは譲れねぇってか。なんかギャップすげぇな)」
タローは予約を取り直したよ!
タロー『ご迷惑を、おかけし、ました」
オーナー「いえ、仕方のない事なので。こちらこそ、融通が利かなくてすみません」
タロー『い、いえ!あ、あと……最後に、いいですか!』
オーナー「あ、はい。どうされました?(急にテンション上がった)」
タロー『あ、アオイさんは……とても、良いスタッフの、方で。とても優しく、丁寧です』
オーナー「は、はい(なんだなんだ?何が始まったーー!?)」
タロー『案内をして頂く時も、毎回、俺が、緊張しないように……俺の、趣味の話を、してくださいます』
オーナー「そうなんですね(あ、コレ。もしかして…)」
タロー『も、もちろん施術の時は……そういうお喋りは、なくて、でも』
タロー『途中で、大丈夫かどうか…反応を、見ながら声をかけてくれるので…安心して施術を、受けられます』
オーナー「はい(……店でのアオイの評価を、上げようとしてるのか?そういや、前ネットの書込みでも…)」
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Kotaroさん
雰囲気5/接客サービス5/技術・仕上がり5/メニュー料金5
此方の様子に凄く気を遣ってくれて、出来るだけ痛くないように、気がまぎれるように丁寧に施術をしてくださいます。いつも、「今日も一緒にがんばりましょうね」と声をかけてくれるのがとても嬉しいです^^
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タロー『あ、あの…俺。多分、アオイさんじゃなかったら…』
オーナー「…」
タロー『脱毛……辞めてたと、思うので……はい』
オーナー「そうだったんですね(間違いねぇな、こりゃ)」
タロー『あの、だ、だから……』おず
オーナー「そのように、上の者…オーナーにも伝えておきます」
タロー『っは、はい!どうぞ、上の方にもよろしくお願いします!長文、失礼しました!』
ピッ
オーナー「え、長文……?」
タローは緊張し過ぎて、ネットの書き込みみたいなテンションになっちゃったみたいだよ!わかる!
オーナー「まぁ、このタイプは……アオイなら確かにハマりそうだなぁ(学生時代から、アイツ従順で清楚な子好きだったもんなーーー!)」しみじみ
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ロッカールーム
オーナー「アオイー」
ガチャ
アオイ「…ん?」
オーナー「(やっべ。めっちゃ髪の毛直してる。こりゃ、タローさんの事伝えたらガッカリするだろうな)予約の件なんだけど」
アオイ「また新規か?いい加減他のヤツにも回せるように…」
オーナー「今日、タローさんキャンセルだわ」
アオイ「あ゛?なんで」ピキ
オーナー「(めっちゃキレとるーー!)電車が止まっちまったらしい)」
アオイ「電車が?」
アオイはすぐにスマホで何かを調べ始めたよ!
アオイ「…確かに」ボソ
オーナー(コイツ、ウソじゃねぇか確認しやがった!)
アオイ「時間ズレても来させりゃ良かっただろうが」
オーナー「いや、一応俺も確認したし。別のスタッフならイケるかもって」
アオイ「はぁっ!?何勝手に別のヤツ斡旋しようとしてんだ!?新規を別のヤツに回せば、俺でイケただろうが。お前何やってんの!?」ギロ
オーナー「(俺、オーナーで先輩なんですけどーー!)いや、待て!落ち着け!」
オーナー「新規をあのタイミングで他に回せるスタッフが居ねぇし!それに!タローさんも、お前じゃなきゃ嫌だって言って結局キャンセルしてんだよ!」
アオイ「……今なんつった?」スン
オーナー「だから!新規を動かせるスタッフは他に…!」
アオイ「ちっげぇよ!その後!」くわっ!
オーナー「は?」
アオイ「タローさんが何だって?」
オーナー「あ…お前じゃなきゃ、嫌だって。だから、日にち変えたいって(これは…)」
アオイ「キモヲタは……これだからな。ったく、一回慣れられると代替が利かねぇからダリィんだよ」にこり。
オーナー「(っっコイツ……!!)なんか、死ぬ程お前の事褒めてたぞ)」
アオイ「へーーー、なんて?」ソワ
アオイは気にしてない風を装いたいのか、スマホを弄りながら尋ねてるよ!開いてる画面は天気予報だね!晴れ!
オーナー「(……コイツ、面白れぇな!)いやぁ、なんつってたかな」
アオイ「いや、思い出せよ。何系で褒めてたんだよ。顔?接客?性格?体?どれ」
オーナー「(ぶはっ!必死か!!……ん?体?)」
アオイ「おい、ちゃんと客が言った事なんだから忘れてんじゃねぇよ!こっちも遊びじゃねぇんだ。次会った時にソレ踏まえて動かねぇといけねぇんだからな?接客業舐めんな!?」くわっ!
オーナー「あー、はいはい。えっと(コイツ、めんどくせぇ!)」
オーナー「施術が丁寧で優しくて、気遣いも出来て……」
アオイ「…ふーん。それだけ?」
オーナー「お前じゃなかったら、きっと脱毛辞めてたってさ。良かったな、タローさん。お前にドハマりしてるぞ」
アオイ「……良くねぇよ。あんなキモヲタに好かれて迷惑だわ」にこー
オーナー(顔ー!)
アオイ「っふーー。まぁ仕方ねぇな。客だからなーーキモくても俺がヤってやらねぇと」
オーナー「で、次の予約は」
アオイ「いい」
オーナー「は?」
アオイ「おい、今日携帯用の脱毛機借りっから。あと別で予約も入れる」
アオイは何やら高速でスマホを叩きまくってるよ!
オーナー「お前、まさか」
アオイ「……勘違いすんなよ?俺は店の為にやってんだ。今はSNSが発達してんだから、謎にバカ高い広告費かけるより、個人の客に注力してそれぞれで発信して貰った方がいいだよ。特にあぁいうオタクは、発信力はあるからな。広告の為だ」ペラペラ
オーナー「……はいはい。そうかよ。好きにしろ」
アオイ「あーーっ、接客業ってマジでツレェわ。プライベート皆無だもんな。おい、そろそろ俺の給料上げろよ?」
オーナー「……(こいつ、マジで!!)」握り拳!
-----っは、はい!どうぞ、上の方にもよろしくお願いします!
オーナー「…はぁ、考えておいてやるよ(まぁ、約束したからな)」
アオイ(ま、今日は優しくしてやるか)にこー!
オーナー(……どんだけツンデレなんだよ)
その日、アオイはタローに最強にやさしく施術をヤってあげたんじゃないかな!
アオイのツンデレ攻めを一番目の当たりにしてるのは、きっとオーナーじゃないかな!という素敵マロから!(お返事前なのにネタだけ先に使わせて貰うというズルさ!)
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