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最初は鞭や蝋燭で我慢していたが、やがてエスカレートする欲望から、妹の肉体を回復不能に損壊する拷問を始めてしまう。
もう後戻りはできない、どうせ殺すまでやるしかないなら…、思いつくこと全部やっちまえばいいじゃないか!
夢中になって瑠璃を責めて責めて責め抜いて、ふっと、何かが突き抜けた感じがした。
ああ、ついに愛する瑠璃を殺してしまったのだと実感したとき、不思議な安らぎに包まれ、跳んでいたのだ…過去に!
瑠璃の傷も記憶も、完全に拷問前にリセットされていた。
浄一は歓喜に震えた。
瑠璃を死ぬまで虐め抜くという悦楽の極みを、何回でも味わえる!
「仕事」を始めたのは正義感なんかじゃなくて、趣味と実益を兼ねて愉しむ為だ。
浄一は瑠璃を虐めたくて堪らないのだ。
だからこうして報酬を貰って事件をリセットしたのに、我慢できずにまた瑠璃を虐め殺し、同じ日を何度もやり直してしまうことがあるのだ。
ここ数日のように!
永遠のような、膠着した時間が流れた。
誰もが動けなかった。
泣きながら苦痛に悶えている瑠璃以外は。
「お願い、お願いだから降ろして!痛いようっ!」
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