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「お兄ちゃん、お仕事終わったの?」
「瑠璃のおかげでね」
不気味な仕事だが、よかったと思う。
お仕事の後のお兄ちゃんは、いつもより激しく瑠璃を愛してくれるから。
「お兄ちゃん、おはよう」
瑠璃がはにかんだような笑顔を見せる。
浄一がソファーに座りテレビを点けると、総理大臣銃撃事件の緊急特番が流れていた。
総理は一命を取り留めたが、意識不明の重体だった。
「怖いね」
「大丈夫、瑠璃は俺の言う通りにしていれば、何も怖いことなんか無い」
「うん」
この朝は何回目だろう?
瑠璃にキスしようとしたとき、浄一のスマホが鳴った。
「はい、ええ、見てますよ、それしかやってませんから・・・今からでも大丈夫ですけど、今夜?わかりました」
通話を切ると瑠璃を抱きしめ、キスをしながらソファーに押し倒した。
「仕事が入ったよ瑠璃、手伝ってくれるよね?」
一瞬躊躇う表情を見せてから、こくんと頷いた。
「いい子だ、今日の仕事は夜からだから、その前にゆっくり可愛がってあげるよ」
仕事の日のお兄ちゃんは、いつもより激しい…。
夜になって二人は、迎えの車でいつもの地下室に来た。
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