3人が本棚に入れています
本棚に追加
巻き戻された時間のやり直しは、正確に同じ出来事のリプレイにはならない。
巻き戻ること自体が大きな変化だし、様々な要因によってちょっとずつ変化して進んでいく。
でも、これからやることは一緒だ、いや、せっかくだから変化を楽しもうか!
恥ずかしがる瑠璃を人前で裸にさせ、後ろ手に縛って拘束する。
今日は棘の椅子ではなく、鋭い稜線を持った三角木馬をチョイスした。
瑠璃の表情が青ざめる。
プレイで使う小道具とは訳が違う、危険な尖り方をしているのは一目瞭然だった。
「お兄ちゃん?」
浄一は瑠璃を抱え上げると、乱暴に木馬の背に跨らせた。
「いぎゃあああっ、痛い痛いいっ!」
必死に身を捩って逃れようとする妹に、容赦ない平手打ちを食らわせる。
いつもの流れ…だが今日は、そこも少し違った。
「やめなさい!なんてひどいことするの!」
黒スーツの中に、若い女が一人混ざっていた。
この黒スーツたちは、対テロ・破壊工作の機関の者たちだが、全員が荒事に慣れた人間とは限らない。
リセットすべき状況に応じて、外部の専門家などが記憶を保持するために参加することもある。
最初のコメントを投稿しよう!