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「これ、口でした方が、気持ちいいのかな」
「フェラ、嫌いなんじゃないの?」
「私、わりと好きだよ、フェラ。女はどうしても受け入れる側だから、仕掛けられることって限られてるし」
そう言って祥の先端をぺろりと舐める。
「いろんな愛情表現できる方が、楽しいじゃない」
「これまでしてこなかったから、嫌いなんだとばっかり思ってた……」
「ん……」
これまであえてフェラはしなかった。祥に気持ちがないなら、どうしても性的に搾取されているように感じてしまうだろうと思ったから。
でも、今、そんなことは全然感じない。いろいろしたい。好きな男の身体を愛でたい。手で、口で、身体全てを使って。
「いっぱい舐めたい。好きなとこ教えて」
そう言うと、祥は少し追いつめられた表情になり、息使いが荒くなった。
「あ、ますますおっきくなった」
「そりゃ、そんな潤んだ目で上目使いされて、ぐっとこないやつはいないだろ」
好きにしていい、今、どこ舐められても、ちょっとおかしいくらい感じてるから。そう言われたので、自分がやりやすいようにしばらく舐める。
でも、次にする時は、ほんとにいい部分を知りたいな。愛しい部分なんだから、大切に丁寧に扱いたいではないか。そんな風に考えながら、夢中で舐めるうちに、声を掛けられた。
「ストップ」
「なんで?」
すごく、気持ちよさそうに見えたのにな。
「どうせイカされるなら、口でより、上に乗られて搾り取られたい」
「そういうご希望?」
「そういうご希望」
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