その9・のぞむところだ!

4/10
前へ
/68ページ
次へ
 ご希望ならば叶えてしんぜよう、と体勢を変える。  せっかくなので、私が祥の局部にゴムをかぶせる。やったことないから、やってみたくなった。少し手間取ったので、ごめん、初めてやるからうまくできなくて、と謝ると、祥は大丈夫と言って嬉しそうに笑った。よかった、つたない動きを笑顔で許してもらえて。  祥が私の秘所をさわってくれるけど、何もしなくても大丈夫なくらい準備ができていて笑ってしまった。そのままゴムをかぶせた祥自身の上に少しずつ覆いかぶさる。ひさしぶりに受け入れるから、圧迫感が半端ない。祥とは騎乗位も初めてするから、なんだか視界が新鮮。 「おお、これは……」  祥もかなり興奮してる。表情と身体から伝わってくる。自分に欲情されるのは、嬉しい。 「『氷の微笑』の冒頭みたいな……」 「アイスピックで刺されたいのか」 「それは勘弁。でも、胸すごい……」 「結構おっぱい星人だよね、祥」 「うーん? 別にそうでも……。今までむしろ、華奢なタイプの方が多かった気が……」 「戸田ちゃんとか杉山ちゃんとかみたいな?」 「んー、まあ。でも、あれはどっちも全然なし」 「そうなの? 二人ともレベル高いじゃん」 「なんか、違うベクトルでめんどくさそうというか……あ、やばい、萎える……」  そう言いながら、祥はあわてて私の身体にふれる。確かに少し力を失った感がある。私をさわってるうちに回復したけど。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

272人が本棚に入れています
本棚に追加