その9・のぞむところだ!

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 それから、祥が堪えきれない感じで言葉を漏らすまで、時間はかからなかった。 「あ、もうイく……」 「ん……いいよ。そのままイッて」  私が動き続けると、ほどなく祥は達した。  祥の息がなかなか整わない。その間にゆっくり抜いて、ゴムを処理する。ベッドに戻り横に滑り込んでそっとキスを落とすと、祥は破顔する。 「はは。めちゃくちゃ搾り取られた」 「まいったか」 「まいった、降参」  そう言って祥は私を抱きしめてきた。降参とか言いながら、全然くやしそうじゃない。 「もう、最初から遥ほんとエロいなあって思ってたから、あれでも抑えてたんだと知ってびっくりしてる」 「るさいなあ」 「いいじゃん、俺の前だけではエロいの。もっと見たい」  私も、祥のもっといろんな面が見たい。
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