ダーティー・ハント

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名前 ネロ・ヴィルシーナ 年齢 28 性別 男 (声役 男) 身長 178cm 詳細 テーブル・ナイトの長。アーサーの名を関する守護騎士。先代アーサーの弟子であり、10年前のロンドン大火災の当事者。威厳溢れる威風堂々とした男。 名前 ルシファー 年齢 不明 身長184 詳細 ポーカー・デビルナンバーワン キングの位を持つ悪魔。人格が複数ある。復活して間もないため、まだ完全に力を取り戻せていない。 名前 オルバルト・ライオネル 性別 男(声役 男) 年齢 26 身長 180 身長 テーブル・ナイト ライオネルの名を冠する守護騎士。苗字が名を表すように、初代テーブル・ナイト ライオネルの直径の子孫。非常におおらかだが、ミーハーな所がある。ネロの一人称「我」を真似して「吾輩」と呼んでいる。 その他配役 マーリン N ??? ルシファー役 アザゼル オルバルト役 N(前回 、ロイヤル・ヘルの長でありポーカー・デビルのK(キング)を担うルシファーが復活した。不完全な状態ながらも、調査に向かったメルシャーナやロインと言ったテーブル・ナイトの面々と交戦。後一歩の所まで追い詰めるが、ネロの参戦により状況は一変。街に甚大なる被害を与え、メルシャーナは気を失った。) ネロ「メルはまだ目が覚めんのか?」 オルバルト「ロインが治療してくれたおかげで、傷は大丈夫だが……メルシャーナの聖具は担い手の身体に大きな力を与える変わりにその負荷は大きい。体力を回復させるために今はまだ眠っている。」 ネロ「そうか。アイツが守護騎士(エクソシスト)になって5年がたった。この5年間 、俺は必死だ。アイツに追いつかれないように。メルは才能がある。それは彼奴の討伐数を見れば分かる。俺は嫉妬している。それと同時に凄い妹を持ったのだと誇りに思う。……故に、そんな妹を傷つけられたのだ。この怒りは、どう抑えたら良い。」 オルバルト「その怒りは、悪魔を殺すこと事ででしか拭えないだろう。」 ネロ「そうか。そういえば、貴様らがメルシャーナと共に独断で行動したことの責任は問わなかったな。……今から10分だけやる。それまでにキングを見つけろ。でないと、殺す。」 オルバルト(吾輩チビりそう……) N(オルバルトはネロの命令を受け外に出た。10年も逃げ隠れてたキングを見つけたのも奇跡に近い。それをもう一度起こせと言っているようなものだ。無理難題がすぎる。だが、その無理難題をやらなければ行けない時がある。前線に出てたメルシャーナは負傷し、各自で動いてる他のテーブル・ナイトも自分達で手がいっぱいなのだ。) オルバルト「やるしか無いか。レオ 、魔力を借りるぞ。」 N(彼が連れて居るライオンは普通のライオンでは無い。魔獣と言われる魔力に耐性を持った獣なのだ。魔力に耐性がある故に、獣自身もある程度魔術を行使できる。) オルバルト(今回は相当広く範囲を広げないと行けない。ロンドン中……ロンドン中の全ての魔力を探知しろ。不要なものは切り捨て、より大きく濃い魔力の発信源を……) N(オルバルトが使用している魔術・魔術探知(マジック・サーチ)は彼の持つ魔力を放出し、範囲内にある悪魔や魔人の魔力を探知し居場所を突き止めるものだ。) オルバルト「ゴフッ!?……まだだ!」 N(そして魔力とは、人間にとって毒であり優れた身体能力を持つ悪魔だからこそ魔力を体内に貯めることができる。オルバルトは、毒の霧の中を歩いてるような状態だ。このままだと命が危ない。だが……) オルバルト「ッ!!見つけた!ハァッ!…ハァッ!…ハァッ!!……うpッ……お゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ッ!!!!……クソ!ネロの前で、こんな無様は見せたくなかったが……」 ネロ「今更だバカめ。……大丈夫か?」 オルバルト「発作のようなものだ。直ぐに収まる。……それよりも、キングを見つけた……北方の広大な森だ。湖がある。……そこに、アイツは身を隠している。」 ネロ「感謝する。安心しろ。貴様が見上げるこの背中には、1点の不足も無い。」 N(ネロはそう言い残し、目的の場所に向かって行った。) ネロ「このような雑魚を集めて、我の足止めになるとでと思ったか?」 N(ネロはひたすら森を進む。雑魚を蹴散らしながら、芸術的な断面を残して悪魔共の首を切り落としていく。) ルシファー「……遅かったな。」 ネロ「待ち合わせにしては、えらくめかしこんでいる。可愛いなとでも言われたいのか?」 ルシファー「ふざけたことを抜かすな。貴様が来ることは分かっていた。ここが、貴様の墓場だ。」 ネロ「良いのか?」 ルシファー「なに?」 ネロ「貴様1人で良いのかと聞いている。足りないだろ?たかだか偽りの王では、本物の王たる我にとっては役不足だ。」 ルシファー「ハハッ……じゃあ死ねッ!」 N(ルシファーはネロに向かって手をかざす。だが、1秒も満たない次の間でネロはルシファーの腕を切り落としていた。) ルシファー「ッ!?……貴様!何をした!」 N(ルシファーは後ろに飛んで距離を取る。ネロは剣についた血をはらいニヤリと笑った。) ネロ「さぁ……なんの事だ?」 N(青い瞳が光る。その時、ルシファーは理解した。) ルシファー「貴様……魔眼使いか……」 N(魔眼とは、10億人に1人の確率で生まれる生まれながら目に魔術が宿ったものの事。魔力を媒体にさず、持ち主の意志のままに使える魔眼はとても強力である。そしてネロの持つ魔眼「 蒼刻の魔眼 」(そうこくのまがん)は、時間を操る事ができる。) ネロ「あぁそうだ……誇れ。我に魔眼を使わせたのは、お前で3人目だ。」 ルシファー(ッ!?なんだコイツの踏み込み!瞬間移動でもしてるのか!?) N(まるで瞬間移動のように消えて現れ、消えて現れを繰り返しルシファーに斬りかかっていく。世界にとって時間とは過程と結果だ。誰かが行動したら、その行動した結果というのが残り時間は流れていく。ネロは踏み込んた瞬間、ルシファーに届くまでの距離を魔眼の力で消し飛ばし、世界にネロが斬りかかったという結果だけを残し、相手の意思を置き去りにしていく。) ルシファー(クソ……腹を斬られた……出血が、ヤバいッ!) ネロ「顔を歪めるにはまだ早いぞ。」 ルシファー(この男は……こんなにも強いのか!?身体能力が優れたわけでも無いのに……どうして!この悪魔の王たる俺が!人間に追いつけない!) ネロ「我こそが、霊長の時代から進化し続けた人の超天だ。」 N(そして、ネロの魔眼のもう1つの能力。それは、並行空間時間の構築。時間とは必ずしも回るものだ。時計に1つでも数刻が欠けてしまえば、それは時間とは呼べなくなる。故に、世界は時間を正常化するために別の異空間として消し飛ばした時間を回す。その異空間を故意的に作り出すことで、その空間にネロが生み出した結果のみを正常な時間軸に繋げると……) ルシファー「ゴフッ!?」 ネロ「まだまだ行くぞ。」 N(回避不可能の必然的必中の斬撃を作り出す事ができるのだ。どうして今のテーブル・ナイトが当代最強と言われるのか?理由は一つだ。ネロが生まれたから。ただこれだけ。) ネロ「終わりだ。」 N(そして遂に、無数の斬撃の中にある人達によって……ルシファーの首は落とされた。) ネロ「哀れな男だ。我が生まれて来なければ、お前の目的は果たされただろう。」 N(ルシファーは消えて行くルシファーの首を持って言葉を残した。死に際、何を思うのだろうか……粉々に砕かれた自尊心と言うなのプライド。圧倒的強者への嫉妬。) ルシファー(何もできなかった……俺は、王だったのか……) ???(いいや違う。お前は、王であろうとしただけだ。身の丈に合わない道を選んだからこうなったのだ。) ルシファー(お前は……誰だ?) ??? (余こそが、本物のルシファーだ。神に叛逆し、天から落とされた本物のな。長年代わりを務めてもらった礼だ。余が変わりに貴様の運命を背負ってやる。) N(ネロが湖に首を投げた時、首は湖に沈むことなく浮いた。辺りは異様な空気に包まれ、空には……ロンドン中を覆う巨大な魔法陣が浮かび上がる。そしてその魔法陣から出てきたのは、巨大な禍々しい門。まるで天の祝福かのように、その門が開かれた刹那……1人の黎明の子が、生まれた堕ちた。) ネロ「どうして……いったい何が!?) ルシファー「死んだと思ったか?残念だったな。王の帰還だ。讃えよ!」 N(空の門からは、続々と悪魔が流れ出てくる。街は大混乱に陥り、テーブル・ナイトの面々も四方八方をかけずり回った。) ルシファー「世界を滅ぼし、悪魔が暮らせる世界を作る。実現してやるとも。余の力を持ってな。」 ネロ「悪趣味な世界だな。ヘドが出る。」 アザゼル「悪いなルシファー。今回ばかりはそこのアーサーに同意だ。」 ネロ「何者だ貴様……」 アザゼル「通りすがりの魔人だ。」 N(突如として現れたのは、1人の魔人。飄々とした雰囲気を持つこの男は、) アザゼル「協力するぜアーサー。」 ネロ「魔人の力を借りるほどでもない。」 アザゼル「酷いこと言うなよ。同じテーブル・ナイトのよしみだろ?」 ネロ「何を言っている。」 アザゼル「細かい事は気にすんな。あの悪趣味な野郎はセンスは最悪だが、長い付き合いでな……あのクソ野郎が人格として出てきた事が気に食わねぇ。勝手に俺もアイツボコるからお気になさらずに!」 ネロ「好きにしろ。邪魔したら殺す。」 N(ネロは右手のブレスレットが光る。その光は粒子となって、ネロの手に集まり剣の形を形成する。) ルシファー「やっと抜いたか……聖剣を。」 ネロ「本気を出すまでも無い。」 ルシファー「完全破壊(フル・ブレイク) ネロ「跪けッ!」 N(聖剣を振るった刹那。光の粒子が束となり幾層にも重ねられ、巨大なエネルギーとなって斬撃放たれる。そしてルシファーも対抗するように指先をネロに向ける。魔力を一点に集中させる。膨大な魔力を1つの点にまとめ、そして高速で放たれるそれは……魔術核爆弾(マジック・ボム)。互いのそれがぶつかりあった時、人智を超えたその威力は辺りを巻き込み、そして……ビキッ!と、空間に歪みを作った。) アザゼル(クソッ!なんだこの馬鹿げた威力!?街中でやったら跡形も残らねぇぞ!……だけど、やっぱり読み通りだ!) ネロ「まずまずだな。」 ルシファー「フハハハハッ!良い!良いぞ!10年前のあの女を思い出す。だが、あの女にはまだ幾分か気概が足りんな。」 ネロ「おい……お前が、師匠の名を語るな。」 アザゼル「悪いな当代のアーサー。勝手にするって言っただろ?テメェはロンドンの悪魔と遊んでな。」 ネロ「うお!?貴様ァ!!」 N(ルシファーはネロの肩を掴み、ロンドンの方角にぶん投げた。そしてアザゼルはルシファーを蹴り飛ばし歪の方に入っていく。) ネロ(はなからそれが目的か!……だが、今はロンドンの街をどうにかしないといけないな。) N(ネロはエクスカリバーを替えて、別の剣を空間から取り出した。ネロは、状況によって聖具を使い分ける。現在バチカンが確認している聖具は10個。だが、ネロが個人的に保有している聖具の数は38個。そのうちの1つ……哭想剣(こくそうけん)セクエンス。その聖具の能力は、自動殲滅(オートマチック・デストロイ)。) ネロ「ロンドンの街で暴れる悪魔共を蹴散らせ!」 N(命令を受けた剣は、突風のように悪魔に向かって走り、まるで担い手が剣を握るかのような鮮やかさで悪魔を狩りに駆けていく。) ネロ「街中がボロボロだ。これでは10年前と何も変わらん。……さて、他の者たちはどうしてるか?まぁ、死にはせんだろ。」 N(ネロは別の剣を出して、街中を暴れる悪魔達を殲滅しに向かう。その頃歪み中では……) アザゼル「ングッ!?……この野郎ォ!」 ルシファー「グフッ!?……どうしたその程度か?」 N(悪魔と魔人が殴りあっていた。) アザゼル「効かねぇなァ!インテリ野郎の拳なんざァ!」 ルシファー「騒がしい。軽い準備運動だ。……なぁアザゼル。どうして友である貴様が、余の邪魔をする?」 アザゼル「さぁな。」 ルシファー「200の天使達の弔いか?」 アザゼル「今さらミカエルやお前にどうこうしようとは思ってねぇ。俺は、友のお前と馬鹿やるのが好きだった。だから神にも喧嘩を売った。だけどよォ……テメェが間違った道を進もうとしてんなら止めてやるのも(ダチ)ってもんだろ!」 ルシファー「余が歩むのは覇道だ。そこに間違いも正解も無い。」 アザゼル「テメェは及びじゃねぇルシファー。俺が語ってるのは、大馬鹿野郎(ルシウス)の方だ。」 ルシファー「そうか。残念だ友よ。」 アザゼル「俺もだぜ元親友(クソッタレ)。」 ルシファー「 黎明(れいめい)の子 明けの明星 神により罰せられし者よ 目覚めの時だ 雲の頂きに至れる夢想(むそう)の果て 今宵こそ高き者と成らん 「夢想玉座・神星を射る者(グランド・ヴァーミリオン)」 アザゼル「……無茶させてすまねぇな。我慢してくれ。……(これ)は7つの罪によって造られる 人に与えよう 人を愛そう 全知全能により 未来を繋ぐ その罪は、俺が(そそぐ)。「 罪罰を禊受ける未来(ギルティ・クライシス) 」 N(最上級の魔術がぶつかり合う。ルシファーが放つは、空間全てを侵食し引力によりすり潰す黒滅魔術(ブラックホール・マジック)。対するアザゼルは、無限にも登る武器の一斉投射。全てを飲み込むブラックホールと、これから人類が作り出すであろう過去・現在・未来の全ての武器を放つもの。究極の1(アルティメット・ファースト)と、永遠の無限(エンドレス・オーバー)。歪みの中はその強大な魔術の撃ち合いに耐えきれず歪みは崩壊し、ルシファー達は投げ出された。) アザゼル「最悪だぜ……イケメンのアイツの顔に傷をつけちまった。) 」 ルシファー「魔人が、力の使い過ぎて悪魔に侵食されるとはな。」 アザゼル「ルシファー、俺がお前を止めたのはもう1つある。」 ルシファー「なに?」 アザゼル「テメェが復活した事で、先程アヴァロンの扉が開いた。恐らく、世界はテメェが地獄の門を開くと同時に「 最果て(あそこ) 」も開くように設定したんだろう。……最高最悪の魔術師が、復活したという事だ。」 ルシファー「……貴様はやはり優しいな。」 アザゼル「テメェの中に、まだ大馬鹿野郎が残ってる。そしてテメェ自身も、別にこの世界に対して何も思っちゃいない。ただテメェは、自分の中にいたアイツのために動いてるだけだ。テメェの方がよっぽど優しいだろ。」 ルシファー「当たり前だ。余達ほど、人間の可能性を信じた者はいない。」 アザゼル「分かってるよ。だからこそ、俺達は相容れなかった。」 ルシファー「 楽しかった。」 アザゼル「次は必ず」 ルシファー「お前を殺す」 N(そしてかつての親友達は、別々の道を歩み出す。ロンドンでは、悲惨な状況が続いていた。狩っても狩っても悪魔はずっと湧いて出る。一般人の被害も多数。テーブル・ナイトの面々も散り散りになり、街は崩壊し、完全に陥落していた。) ネロ「クソ!こんな時でもまだ使えないのか!……どうにかして地獄の門(アレ)を止めなければ……」 マーリン「手伝ってあげようか?」 ネロ「誰だ!?」 N( 崩壊した街を歩む、真っ白なローブに身を包んだ女。その雰囲気はどこか神秘的で、思わず神と勘違いするほど。) マーリン「マーリンちゃんのお出ましだよ。アーサー君。あの門、閉じてあげるよ。もう街は陥落している。後はポーカー・デビルが地域事にロンドンを統括して計画をす住めて行くだろう。それは嫌だからね。マーリンちゃん久しぶりに頑張ろうかな。」 N(女はマーリンちゃんと自らの事をそう称する。その名を聞いた事ないものはいない。マーリンと言う名は、最高最悪の魔術師の名前なのだから。女は空に浮かぶ門に杖を向ける。) マーリン「畳む(イア)……折る(クォルス)……縮小(デフィヤート)……」 N(彼女が発したのは古代言語。魔術において、古代言語詠唱というのは歴史の中で1人しか可能なものはいない。その1人というのが……マーリンだ。) マーリン「これで充分かな。」 N(彼女が言ったように、畳まれ、折られ、縮小したそれは門を閉じて空からコツンと落ちて彼女はそれをキャッチした。後にそれは、リンフォンと呼ばれる最悪の呪物になるのは、まだ誰も知らない。) ネロ「貴様……いったい何者だ?」 マーリン「言っただろ?私はマーリンちゃん。君達人間の、味方さ。)」 ~完~
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