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また会えたね タケちゃんマン
かつて少年は、1人のヒーローにあこがれていた。
タケちゃんマン。
テレビの中で、ブラックデビル、アミダばばあといった敵と、時にはユーモラスに、また時には本格的に戦っていった。
その様子に、夢中になっていった。
それから40年。
とある会社に入社し、ごく普通の会社員として仕事し、そしてごく普通に結婚し、子供も幾人か生まれた。
しかし、上司は厳しい。仕事のミスをとがめられるだけならまだしも、感情でけなすように非難してくる。
女房もやかましい。完全にかかあ天下状態である。
その日も、仕事帰りに公園に立ち寄りベンチに座っていた。自分の現状を憂いつつ。
その時、自分のすぐ前に、1人の人物が立っていた。
「何か悩んでいるようだね」
その姿を見て、驚いた。
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