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天使と一緒に暮らした家
ヨウイチは18歳の三月、それまで育った施設を゙あとにすることだった。
施設の名は天使と一緒に暮らした家、周辺はまだ雪が残り冷たい風が身を刺した。
ヨウイチこれからはこの施設のために働くのだよ、お前のような子供は沢山いるのだから。
うん、分かった。
ヨウイチは同じ町内にある宮大工の棟梁の所で夜間専門学校に通い弟子入りし建築学を゙学ぶことになってる。
棟梁は有名な宮大工で弟子は沢山いて工房内には大学の教授の研究室も置かれていた。
棟梁には弟子達の宿舎の他に大学生や研究者達の宿舎の他に古民家を利用した住まいがありヨウイチはそこで暮らすことになる。
そこは四人ほどの先住人がいた。
借金逃亡者のマモル、住所不定のタツオ、障害福祉認定を゙受けてるケンイチそして賄い婦のキヌ子の四人でヨウイチはキヌ子から。
あの三人になんだかんだ言われたら私に言いな、あんた未成年だか酒とタバコだけはやめてくれ。
会長や名誉会長に知れるとうまくないから。
会長、名誉会長とは天使と一緒に暮らした家の役員で施設以外にも病院、老人ホームなども構えてた。
過疎地の活性化を図るために医療、福祉法人を゙誘致天使と一緒に暮らした家は宗教法人が関与して一番最初に進出した。
それにはヨウイチの棟梁も関与して、同じグループ内の看護師養成専門学校にも資金援助してる。
ところであんた車の運転免許持ってるよね、棟梁から軽乗用車を゙用意すると言われたでしょう、あいつ等みんな酒飲み運転で免許証なくしてるんだよ。
そこにタミさんが来る、棟梁が社長だとするとタミさんは若い時からの友達で専務のような存在だ
キヌ子、三人を居間に集めろ。
それからヨウイチも来な。
ヨウイチは言われた通り居間に行くと三人はもういた。
実はなマサミの婆さん亡くなったらしい。
マサミは婆さんの介護のために生活保護を受けここをやめたのだ。
あら~それじゃこれからは生活保護の打ち切りになるのでは。
そうなるだろなあ、本人を゙またここに戻す考えだ。
マモルは言った。
マサミも生活保護を受けたそれは仕事をやる気なかったからじゃないか。
やる気なら出来たはず機械のオペレーターとしては上手いし本当になりゃ婆さんヘルパーに任せ仕事出来はず婆さんも長生きしたろう。
マサミにもそれだけの理由はあったんじゃないの、言っておくけどヨウイチにはプライベート以外車の運転はさせるんじゃないよ、マサミは生活保護のために車持てなかっただけの話し仕事に戻ったらまた運転出来る。
キヌ子は言った。
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