終章 教室の窓際から

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 白き輝く希望はグングンと物凄い速さで、海を白と騎士の国まで走っている。  ここ広い作りの操舵室では、オニクボと白き輝く希望の上を、羽ばたいているブルードラゴンを除いてナイツ・オブ・ラストブリッジのメンバーが勢ぞろいしている。そして、周囲を走り回る近衛兵たちが船を操縦していた。他の一般兵たちは、自室にいるのだろう。  俺はグレート・シャインライン国の方角を、強い眼差しをして向いた。  すでに、遥か遠く小さくなったグレート・シャインライン国の本土は、ここからでも真っ白い。 「なあ、ソーニャ? 引き返さないか? やっぱり国王が国を捨てるのはよくないんじゃ……」 「そういうな。これも本国のためなのだ。元凶を叩かなければこの戦いは負ける」  俺は隣のソーニャに話し掛けた。  そういうもんかな?  うーん……今でも俺の心にはどうしようもない焦燥感があるんだ。    ???  ふと、気づくと、マルガリータが俺を見つめていた。  何も言わなかったけれど、「これでいいのよ」とマルガリータの真摯な顔が言っているような感じがした。 「うん? あ、あれ?」  周りを見ると、ソーニャとマルガリータの他に、ヒッツガル師匠、ガーネットも俺を見つめていた。  その時、気が付いた。  みんな俺と同じ気持ちなんだ。  勿論、ソーニャでさえ……。 「……わかったよ。みんな」  俺はグレート・シャインライン国の国民を思う焦燥感を心の底へ押し込んだ。 「あなた。後、小一時間で白と騎士の国へ到着するぞ」 「ああ……」
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