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そんな言葉には爆笑した。 爆笑している私に朝人はめちゃくちゃ怒った顔を続けていたけれど、あまりにも長い時間私が爆笑しているからか朝人も小さくだけど笑い始めた。 「やっぱ無理だな、お前の前で今さら外面でいるとか不可能。 死ぬまで外面を続ける覚悟で明日はデートして貰おうと思ったけど、無理だ。 外面なら今よりは可能性があるかと思ったけどな・・・。 こんなことになるなら最初から外面で出会ってれば良かった。」 朝人がそう言ってゆっくりと立ち上がった。 「俺があと10年遅く生まれてたら口説きまくってたけどな。 お前が大人の女になるにつれて俺のことを少しでも意識してくれればなんて・・・大人の女になれば9歳も年上の俺の良さが少しでも分かってくれるかもなんて、そんな悠長なことを考えてたらあっという間に俺は34になった。 次は35とか恐ろしいよな。 もう無理だろ、35とか、四捨五入したら40だぞ? だからこの前のお前の誕生日の日を最後にしようとしてた。 本当にそのつもりでいたのに、飯以外の繋がりを考えないようにしてたのに、お前が・・・」 朝人は困ったように笑い、爆笑を終えた私のことを見下ろしてくる。 「お前が熱なんて出して身体まで火照りやがって。 だからあんな格好で寝るなって言っただろ。 好きな女があんな格好で寝てるのを見て我慢出来るのなんて、俺くらいだからな!?」 「待って、え、我慢してたの?」 私が立ち上がると朝人は私に背中を向けて歩き始め、“朝1番”だった場所に続く階段へと歩き始めた。 「我慢するに決まってるだろ。 初めて言い寄った時、お前のことピーピー泣かせたしな。 好きでも何でもない元常連でしかないオッサンから迫られたら普通は怖いからな。 もう会いたくねーとか言われたらどうしようもねーから我慢しまくってたよ。」 「・・・好きでも何でもないって、何!? 私朝人のこと・・・先生のことが好きって言ってたよね!?」 階段を下りた先生が、私のことをバカにしたような顔で見上げてきた。 「佐伯さんと張り合う為に言ってきた言葉で喜ぶほど俺はガキじゃねーからな!? 一瞬だけ喜んで期待して、そんな自分のバカげた感情にムカついてたよ!! お前の幸せを考えられるくらいの大人ではあるんだよ、俺は!! そのはずだったんだよ・・・!!」 朝人の目の前に下りた私を朝人はめちゃくちゃ怒った顔で見詰め・・・ 「でも・・・!!やっぱり嫌だったんだよ!! お前がポッと出てきたようなクソガキと付き合うのが・・・!! それも“若松”とかどんな名字だよ!? “松戸”の俺よりも名字まで若いとかどんな嫌がらせだよ!!」
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