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「何の話だよそれ!!
聞いてねーよ!!!」
「そうだっけ?
再会してから話したことないっけ?」
「再会してからどころか何で俺に連絡してこねーんだよ!!!
連絡先渡しただろ!!!
何で俺に連絡してこなかったんだよ!!!」
「朝人はどこかに行っちゃったから連絡なんてしないでしょ。」
「どこかって・・・北海道だろ!!
北海道に行ってただけだろ!!
天国に行ったわけでもねーのに何で連絡してこなかったんだよ!!
お前にそんなことがあったって分かったらすぐに戻ったに決まってるだろ!!!」
「そうなの・・・?」
「当たり前だろ!!!
ホテルのフランス料理屋で顔色が悪かった時なんて、彼女を置き去りにしてお前のこと追ったくらいの男だぞ俺は!!!
それくらいの常連客だったんだぞ!!?
なのにお前は朝1番がなくなったことも連絡しねー、そんな男にあぶねーことされたのに連絡しねー・・・なんなんだよマジで!!!」
「私のこと・・・追ってくれてたの?」
「当たり前だろ!!!」
「私が具合悪いと朝人のご飯が作れないもんね・・・。」
「はあ~・・・?」
朝人がそれはもう怒りまくっている顔で私の前に歩いてきて、私の目の前に立った。
「千寿子のことが心配で追いかけたに決まってんだろ!!!!
俺はそのくらいの常連客だったんだよ!!!
それくらい千寿子のことが好きな常連客だったんだよ!!!!」
そう怒鳴り散らされ、それには思わず吹き出してしまった。
「それはどうもありがとうございました。」
「それをお前は~・・・!!!
で、大丈夫だったのかよその時!!!」
「うん、カヤが来てくれたから。
“たまたま見掛けたから”って言ってたけど、助けに来てくれたんだと思う。
その後は3人でその男子の部屋で過ごして、カヤの魅力でその男子を夢中にさせちゃってたよ?」
「あいつにどんな魅力があるんだよ?
気持ち悪い話に急にすんなよ。」
「カヤのことをそんな風に言うの、本当に朝人くらいだからね?」
そう文句は言ったけれど、笑顔になっている顔はそのままで。
朝人は追ってくれていたらしい。
“あの日”、彼女のことを置いて私のことを追ってくれていた。
それに私に危ないことがあったと分かったら、すぐに戻ってきてくれていたらしい。
その言葉は凄く凄く嬉しかった。
定食屋、“朝1番”の娘としてだけど、凄く凄く嬉しかった。
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