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「射的やってもいい?」
「射的!」
キコは目を輝かせる。
私とキコは銃を握りしめて、隣に並ぶ。
パンッと軽快な音が響いて、
お菓子の箱がぱたっと倒れた。
初めてでそれって!!
すごい!
私は紙を狙ってみる。
その紙は5発中の2発目でなんとか取れた。
あ、1発目は外しました。
毎年このお祭りで射的やってるんだけど。
才能の差かな……。
その後もお菓子をどんどん倒して、
最後にぬいぐるみを狙おうか、と
私はウサギに銃口を向ける。
命中した!
でも、ぬいぐるみは倒れない。
ぐう………
「僕がとってあげるよ。」
キコがうちがねを引くと
ぬいぐるみが倒れた。
「わあっ!」
キコは、やった!、と言いながら
おじさんから
ぬいぐるみと3つのお菓子を受け取る。
私も2個のお菓子、
紙にあった景品の花火セットを受け取る。
「花火は神社で見よう?
あそこよく見えるから。
その時にお菓子も食べよう。」
キコが、
キコと私の分のお菓子とぬいぐるみを
バックの中に詰める。
キコが楽しんでる。
表情が見えるだけで、
こんなにイメージが変わるんだ。
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