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明治天皇の御製 2
白玉を
光なしとも思ふかな
磨きたらざることをわすれて
価値ある原石を
磨き足りないことを忘れて
輝いていないと勘違いしてないか?
という意味だ
作家を目指しながら
自らの才能を磨くことを
怠っていないか?
いかなる天才と言えども
努力なくして
才能を輝かせることはできない
そんなこと知ってる
と 思うなら
努力しよう
どんな努力をすればよいか?
わからないという方は
ご自身の尊敬する作家の
一番 大好きな作品を
もう一度 読み返してみよう
例えば 僕は 中学生の頃
国木田独歩の『武蔵野』が
大好きで 毎日読んでいた
今読み返しても難しい作品
少年の 僕は
何を読み取っていただろうか?
その後 僕は 高校生の頃
ツルゲーネフ や ゲーテ
ヘッセを こよなく愛読した
僕は
文字だけで 目の当たりに輝く
自然を描写する流麗なる文章に
夢中になっていたんだ
それが
今の自分自身の原点とも言える
もちろん そうした
美しい文体は
僕が偏愛してやまない
太宰や芥川や安吾にも 通じる
僕の背骨を キンキン 叩いて
その透明な心で僕を困惑させる
宮澤賢治は その原点の原点でもある
自分の大好きな文章を 繰り返し読む
声に出して作家の視覚・聴覚・臭覚を
胃袋・肺・心臓を なぞるように
心を 必死に傾けて読み込むのだ
そうして 何を探り出すかと言えば
自分自身の 魂 が
何に感動しているのか
何を求めているのかを
ギョッ と するまで
素肌で感じ取るんだよ
初めに書いた 言葉を
思い出しておくれ
価値ある原石を 磨くのだ
もちろん 価値ある原石 とは
君自身の 魂 のことだよ
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