明治天皇の御製 1

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明治天皇の御製 1

明治天皇の御製(ぎょせい)より めにみえぬ  神のこころに かよふこそ 人の心の まことなりけれ 目には見えない神の心と 交わる気持ちこそ 真の人の心である という意味であろう 明治天皇の指す神がいかなる神であるか という点はここでは問題としない 僕はこの和歌の大意に深く同意する 特に 作家を目指す人々には この大意を忘れ 戯れに人心を惑わすことを目的とした 物語を書き散らして欲しくないと願う 例え 話の内容が オカルトであれ ミステリーであれ 残虐な悪魔が世界を焼き滅ぼそうと 作者の眼差しの奥に神が見える作品こそ 次世代への贈り物として 選び続けられるであろう 単純に人間として 神に背を向ける日々があっても 仕方がない だが そうした思いや言葉は 黙って自分の胸にしまっておこう けれど 作家として 神に背を向けることは大罪である 人心を操る立場を利用し 人心を混乱させる 罪を  罪と知りつつ 横暴を振るう行為を 許容してはいけない 『いじめ』を許容することが どんな悲劇を招いているか 神に背を向ける言葉の暴力を 神は 取り締まりはしない 人が神に変わって判断すべきだ 僕が ここで語る 神とは 日本の神道の指し示す神ではない キリスト教でも イスラム教でも 仏教でも その他 どんな神でも 一向にかまわない 人間は自分で自分の価値観を創造し 生きる意味を見いだすべきと主張した 「神は死んだ」の ニーチェの信奉者 でもかまわない 僕が ここで語る 神とは 僕は自分自身の命にこそ 神は宿っていると考える 一人一人の魂そのものが 神の熱量だと信じている 言い方を変えるなら 地上のたんぱく質は 全て神の筋肉であり 炭素分子循環の摂理は まさに神の摂理である 宇宙の中で 地球が 人間を創出し 人類として進化させた 大いなる摂理そのものを 神 と 表現したい どんな立場の人間であれ 大いなる宇宙の意思 地球に人間を生み出した 奇跡的な 自然の摂理に 真っ向から反逆しようというのは 己の存在そのものを否定することに 他ならない 自己の存在を 否定する行為は 全人類の歴史と それを創出し得た  神の摂理 そのものに対する 反逆行為ではないか?! 作家たるもの 立場をわきまえて 大いなる神の摂理 宇宙の神秘 を 敵に回すべきではない 神秘は 一個人が論破できる摂理ではない 神秘に 神を感じ 宇宙の 大自然の 大いなる摂理に  敬虔な祈りを重ねてこそ 人類の幸福を支える仕事ができる
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