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「あっ、最近は片付いてるんですよ、私の部屋っ。
全然帰らないのでっ」
と壱花はあまり反論にならない反論をしてみた。
「おかげで宅配も受け取れないので、通販頼まなくなりました……」
しょんぼり言うと、高尾が笑って言う。
「もう壱花ちゃんの住所はここか、倫太郎の部屋にしたらいいんじゃない?」
「……ここに宅配便を届けられる業者の人は、きっと人間ではないですよね」
壱花がそう呟いたとき、倫太郎が一応、みんなの輪に入ってはいるが、何処か、ちんまり座っている部下の人に言った。
「それにしても、お手柄だったな、斑目の部下」
いい加減、名前、覚えろよという目で斑目が見ていたが。
そもそも斑目がこの部下の名前をみんなに紹介していないのだが――。
だが、なにも気にしない斑目は、
「おおそうだ」
と立ち上がり、レジの方に行った。
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