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C
河谷 彰(導入)
ん……?ここ…どこだ…?
え、なんだこの服!?まるで手術着みたいな…おわ!?なんかスースーすると思ったらパンツ穿いてねぇじゃねぇか!!
うわぁ~…すごいなんか心元ねぇなぁ…。
夢………にしては、妙にリアルだよな?
(頬を叩く)〜〜ッ!!……うん、ちゃんと痛ぇ…!
何だこれ…?
え〜っと…俺は確かさっきまで………………………………………………………………
…………………???
……あれ?
俺、ここに来るまで何してたっけ……?
ヤベェ、何も思い出せねぇ……。
何だこれ、マジ………ちょっと、涙出そうなくらい怖ぇんだけど…。
何なんだよこれ!!!
〜以降導入は全体導入の電子音が聴こえた後と同じ時間軸〜
トゥルルル。トゥルルル。
彰「ッ!?」
突如として響き渡る電子音。
聞き慣れた、まるで電話の呼び出し音のような音だ。
彰「くっそ、今度はなんだってんだよ!!」
音の方を辿ると、電話の受話器のようなものが壁にかけられている。
受話器のコードは直接壁に繋がっており、ボタン等は存在しない。
彰「……………わけわかんねぇよ…!」
彰は受話器を取ると
彰「……………………。」
受話器から音はしない。
A「あ、あの…!」
“皆様おはようございます!”
意を決したように声を上げる女性を遮るように、向こう側から音声が響いてくる。
女性とも男性とも取れない人の温かみを感じない、なんとも奇妙な声色だ。
“あなた方はワタシが人間を学ぶために連れてきました。人間の中身を知るために。あなた方が帰る方法はただひとつ、“ワをなす事”それに気付くこと。制限時間は2時間それではこころゆくまで人間をみせてください”
一方的にそれだけ言い終えると、声の主の気配は消える。
どういう事かと混乱していると、空間にパッと明かりが点る。
ピッ。
同時に後方から電子音が鳴り、反射的に振り返ると、後方の壁には電子タイマーのようなものが表示されていた。
タイマーは2時間。
彰は背筋が粟立(あわだ)つ。
タイマーが0になったらどうなるのか、未知なる恐怖が彰の心を支配する………。
河谷 彰(カワタニ アキラ)
23才
フリーター。去年まで美大に通っていた学生であったが卒業間近で中退。
何か大きな理由があった気がするが理由を思い出すことができない。
現在は居酒屋でアルバイトをしつつ、Twitterで個人依頼を請け負うイラストレーターをしている。
ここ一年程の記憶が曖昧で、昨日〜ここに連れて来られるまでの記憶に至っては全く無い。
基本的に善良かつ気さくな性格で人との交流は好きな方である。
・ポイント・
·ここ1年の記憶が曖昧。
·河谷彰についての人柄や生活についてははっきりしている。
·生きて帰りたいし失った記憶も気になる。
·この空間には自分しかいない。
・ミッション・
生きて帰ること。(4)
?????(3)
·サブミッション·
?????(3)
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