ラビリンス

書いては消してを繰り返している。本当は事を詳細に記したいのだが、読み返せばただの愚痴なのだ。別に、聞いていて楽しいものでもあるまい。

だから簡潔に伝えよう。わたしは転職をするには結構な年齢になってきたが、実際に行動してよかったと思っている。わたしにとっては、なりより大切な『時間』を得ることができた。さらにいうなら、収入もさして変わらないのも、メリットといえばそうだろう。

ただ、実際迷っていた時は、他の選択肢という『道』が見えないのだ。辞めたらもっとひどい環境になるかもしれない、収入が激減するかもしれない、めっちゃ人間関係サイアクかもしれない…。いろいろ考えると今度は、現状が良いように思えてくるのだ。そんなこといっても仕事はあるのだから、高額じゃなくても安定した収入があるのだから、福利厚生があるのだから…。

日々辛くて、苦しくて、それでも自分に言い訳をして、まだ大丈夫だ、自分はイケる。そう思い込んでしまう。
違う。間違っている。現状の辛さから目を背けて、逃げているだけなのだ。どうせどこかでツケを払わされるのは自分自身なのだ。それは体調だったり、精神だったり、何かしらの不調が必ず身体に訴えてくる。

１本しか見えていない現状のイバラの道を、本当は無数にある道に、いろんな選択肢に、一歩だけでも進んでみてほしい。進んで違ったら、戻ればいいのだから。それがわたしの経験に基づく、人生という『道』で迷っている人へのアドバイスだ。