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二人は土手の道を歩いていた。
「前からやってくるあれは何？」彼女はいった。
「なんだろう」彼はいった。「動物かな」
「動物じゃないわよ、光っているもの」
「ラジコンかな」
「ラジコンじゃないわよ、動きが動物的だもの」
それはぐんぐん迫ってきた。
「ラジコンか動物かっていうと、ラジコンに見えるな」
「私はどちらかというと、動物に見える」
「動物型のラジコンかな」
「ラジコン型の動物じゃない？」
彼は吹き出した。
「ラジコン型のどうぶっ」
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