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きょうはねこがいない。
ひとりでどっかあそびに行っちゃったのかな…
カケルくんはおいしそうにアンパンを食べていた。
「アンパンなんて久々に食べたよ。」
「いつも何たべてるの?」
「おかゆとか、野菜のお浸しとか煮魚かな…」
「にざかなって何?おひたし?」
「あぁ、煮魚はお魚を醤油とかでグツグツとしたもので、お浸しは、野菜をお湯でグツグツしてしぼったもの」
「えー…おいしいの?」
「んー…美味しくないけど、お腹痛い病気の僕にはそれがいいってお母さんがね…だけど、いつもお昼ご飯食べたら決まってお腹痛くなるから、今日は食べなかったんだ。そしたら、調子が良くて…だから抜け出してきた。」
「そうなんだ…ニコはきゅうしょくが好き。ふりかけごはんはあきちゃった」
カケルくんがコーラをあけると、プシュっと音がなった。
「最初、すごくシュワシュワだから、気をつけて飲んでね…」
わたしはカケルくんにいわれたとおり、ゆっくりチビチビと口をつけた。
くちびるがビリビリした。そして、なんだかカライ…
「何これー…ニコのしってるコーラじゃないよ」
「ニコちゃんには開けてすぐのコーラは炭酸が強すぎるんだね…」
「どうしたらいいの?」
「時間をおくか、量は減るけど…振る?」
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