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きのうも、ママにしかられた。
わたしが、道草をして、帰るのがおそくなったから。
わたしが帰らないと、ママはしごとに行けない。
てんさいっていいことばのはずだけど、わたしは道草のてんさいだとママにおこられた。
学校はたのしい。
きゅう食はおいしい。
先生はやさしい。
通学ろのとちゅうのこうえんに、ねこがいて、そのねこについていくと古びた家があって、そこのおばあちゃんは、わたしにおまんじゅうをくれる。
でも、かわりにまごの話をきいてあげないといけない。
まごの話にあきちゃって、サヨナラをして、近くの別のこうえんでブランコにのって、すべり台をして、赤ちゃんをつれたお姉さんとおしゃべりをする。
そのお姉さんは、すっごくやさしいから、わたしは赤ちゃんがしんぱいになる。
おこったり、たたいたりするのは、『あいしてる』からだって、ママがいった。
やさしくするのは、『あいしてる』じゃないんだって。
だけど、わたしがだれかをたたくのはダメなんだって。
それをしてもいいのは、家族だけなんだって。
でも、『あいしてる』って何だろう…
わたしはまだ小さいから、『あいしてる』はわからない。
わたしは痛いから、『あいしてる』じゃなくてもいいんだけど…
あの赤ちゃんはまだちいさいし、痛いから『あいしてる』じゃなくて、やさしくてもいいのかな…
んー…わかんない。
でも、おこったりたたいたりされた後にはママがわらってくれる。
たたかれて泣かなかったら、えらいねってほめてくれる。
そういう時は、『あいしてる』でもいい。
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