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狼さん、どこに居るの〜。
そのうち、ぴょんは不安になって来ました。
——狼さんひょっとして、この森が飽きちゃったのかな? ゴーギャンの真似っ子して、南の島でお絵かきするって、決めちゃったのかな?
——もしかして、狼さんは強盗とばったり遭って、手足を縛られて何もできないかも知れない。大変だ大変だ大変だ。
ぴょんは、狼さんが森に帰ってないか、毎日狼さんのお家を、覗きに行きました。
でも、狼さんが帰って来た様子は、ぜんぜん有りません。
森のみんなも、心配しています。
狼さんのお家に、元気かーいってみんなで張り紙しました。
ある日、狼さんのお家に紙が貼ってありました。
「狼さんは、海におっこちて、遠い島に流されました。」
森のみんなは、狼さんが重病でも大怪我でも、無い事にホッとしました。ぴょんも、強盗に縛られてなくて良かったと、思いました。
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