近所迷惑な彼女

4/14
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
 助手席側のドアからするりと降りてきたのは、ああ、やはりぼくの隣人なのだった。  彼女は、本当に近所迷惑な人だ。  ぼくは半ば呆れながら、そろそろ本当に勉強を再開するべきだと腹をくくり、窓を閉めようとサッシに手をかけた。  その時突然、運転席側のドアが勢い良く開いた。  車内から飛び出してきたのは、ひょろりと背の高い金髪の男だった。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!