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試験まで、2ヶ月を切った。
ぼくは勉強机に齧りつき、相変わらず数学の過去問と戦っていた。
深夜1時、窓の外から、聞き覚えのある重低音が響いてきた。
勝手にしてろ、ぼくは心の中で毒づきながら、シャーペンの芯を走らせ続けた。
目標の問題まで解き切ったところで顔を上げると、時計の針は、すでに深夜2時を越えていた。
のびをしながら淡い満足感に浸っていると、ぼくはあることに気がついた。
そういえば、今日はまだ、あの甲高い音を聞いていない。
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