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ニコちゃんはコンビニでアンパンとおにぎりとコーラを買った。
店員のオジサンは、僕たちを変な目でジロジロと見たけど、面倒くさそうに『おにぎりは？温めてますか？』と聞くだけだった。
買い物した後は、公園に行った。
いつもは猫がいるんだけど、今日はいないと残念そうにするニコちゃんは、不貞腐れながらベンチに座った。
僕がコーラが飲めないと言うと「カケルくんが飲めるのにすればよかったね」と申し訳なさそうな顔をして、アンパンを半分こしてくれた。
ニコちゃんは本当に優しい子だ。
僕はもうずっと長いこと食べていなかったアンパンを食べた。
何の心配をすることなく…
それはものすごく美味しくて、自然と笑顔になった。
「アンパンなんて久々に食べたよ。」と言ったら、ニコちゃんは僕にいつも何を食べているかを聞いた。
「おかゆとか、野菜のお浸しとか煮魚かな…」と答えると、それがどんなものなのかわからない様子だったので説明してあげた。
ニコちゃんは給食が好きだと言った。
僕も給食、食べたい…
カレーライス、揚げパン、ミートスパゲッティ…
そんなこと考えていたら、ニコちゃんがコーラのキャップが開けられずに苦戦していた。
僕は開けてあげた。
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