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そのテレビをマジマジと見ながらナオが、
「こう言ったらナンですが、スゴイですよね‥‥。で、何処の局も見れます?」
トムが横から「勿論」とスイッチを入れた。
まもなく何処かの番組の映像と音声が、クリアーな状態で現れた。
「あー。ほとんど‥‥」
ナオは、適当にチャンネルをタッチして替えていき、天気予報の番組を出した。
「よかった‥‥。やってた‥‥」
「なーんだ。天気が知りたかったのか‥‥」
「えー。実は今、かなり巨大な台風が来てましてね」
「ほぅ‥‥。台風が‥‥」
「どうやら大陸を直撃のようです‥‥」
「ん。だから?」
「この台風は、雨台風なんです。もし、このヘンテコ・ハウスが、その進行先にあれば――」
「しかし‥‥この家は大丈夫だよ。多分、上のドアもキッチリ閉まってるから」
「そこが問題なんですが‥‥」
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