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すると今度はトムが、
「もう一つ、やった方がいい事があるぜ」
ニヤリと笑うと、天井に向かって、
「強力なガムテープを十個、くれ!」
するとテーブルに、注文した物が現れた。
それを見たロンは「なるほど」と一本取った。
トムも一本取ると、ナオの耳に何か言った。
ナオは「なるほど」と、また笑顔でうなずいた。
ロンとトムは、自室のドアの隙間にガムテープを貼りまくった。
二人が戻り、残ったテープをテーブルに置くとトムが、
「よし、これでOK。ナオ始めよう」
するとナオは、天井に向かって、
「最新のピッチング・マシーンをください!」
すぐに、コンパクトなピッチング・マシーンが現れた。
「すいませんが、ちょっと協力してください」
トムは、マシーンの本体を持ちながら
「でー、どうするんだ?」
「このマシーンを、テーブルの端に載せるんです、縦にして」
「こりぁ大変だなぁ‥‥」
「とにかく、お願いします」
三人はマシーンを持ち上げると、ナオが指示するとおりテーブルに載せた。
つまり、ボールを発射する先を天井に向けて、テーブルに載せたのだ。
それを見てロンは、
「上手くいけば奇跡かもな」
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