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ナオはマシーンを『超豪速球』に設定すると、三人で支える中、スイッチを入れた。
直後、金属音がして、ボールが天井に向けて発射された。
が、一球目はズレて縁に当たった。
ロンとトムが注目する中、ナオは微調節した。
つづけて、二発目が発射された。
が、このボールも少しズレた。ナオはマシーンに、
「次あたり、頼むぜ」
直後、三球目が発射された。
するとズバリ、ガラスに当たり、パリン! という音がして、ガラス片が落ちた。が、大半は頭上の階段群が受け止めている。
それから更に数球が発射され、全て命中した瞬間、マシーンは動かなくなった。
「多分、この家のパワーが静止させたんでしょう」
ナオが苦笑しながら言った。しかしロンは笑顔で、
「しかしナオ、上手いもんだな‥‥」
「えー。趣味で時々‥‥」
トムは、音と強風が入り出した玄関を見ながら、
「さー、後は台風が、直撃して大雨が降るか‥‥だな」
「雨よ触れ――ですね」
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