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そうナオが言ってる間に嵐の音や風が強くなり、雨が三人に掛かりだした。
ロンが笑顔で、
「よし、こうなったら全員でやろうぜー!」
「雨よ降れー!」
「雨よ降れー!」
「雨よ降れー!」
すると、その声に応えるように、天井から流れ落ちる雨量は、まるで滝のようになり、どんどん家の中に溜まっていった。
やがて三人の体は、溜まった雨水のオカゲで浮き始めた。
「ナオ、君はスゴイな」
「本当だ。このままあの階段に届けば、出れるだろう」
「ナオ、ありがとう」
「いえいえ。礼は、ここから出れてからです」
そんなことを言ってる間に、三人の腕が最初の階段に届く位になった。
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