ヘンテコ・ハウス

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 ――エピローグ――  その翌朝‥‥  A国・M市に在るY大学の、ミステリークラブには、中古の二段ベッドがあった。  その二段目から「うわー!」と落下した者がいた。  ナオだった。  呆然と、ゆっくり起き上がり、 「あれー‥‥ここは学校だ‥‥。なんと、助かったのか‥‥。あのヘンテコ・ハウスって、悪魔とは関係なかったんだ‥‥」  やわらかい日差しが入る窓に立ったナオは、見慣れた街の光景を前にして、 「そうそう、あの二人‥‥ロンとトムだったか‥‥。上手く出れたのかな‥‥?」 ――おわり――
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