ヘンテコ・ハウス

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 ある日、突然、住むことになった、この家が、こんなヘンテコな家だったとは‥‥。    そのヘンテコな住居の、自室で目覚めたロンは、 「このヘンテコ・ハウスで目覚めてからメモしてきたが、ボクの記録だと、今は十日目の朝のハズだ‥‥」  このロンは五十歳のロマンス・グレイで、やや筋肉質だった。  ベッドから降りると、洗面所へ向かった。  六帖ほどの部屋で、テレビやコンポといった物は無かった。 「こう毎日が同じだと‥‥何かオモロいエピソードがほしいな‥‥」  鏡に映った顔でニッコリしてから、ドアに向かった。  彼が言ってる、そのヘンテコ・ハウスとは、普通に存在すれば、なかなかユニークな(多分)二階建ての住居で、住み心地もそれほど悪くはなかった。  ある大きな問題さえ無ければ‥‥。
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