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それを見てロンが、
「やぁ、気付いたようだね」
トムは、ホッとして、
「良かった‥‥。ひょっとして‥‥と思ってたから‥‥」
ロンは最後になったパンを食べると、
「ひょっとして、何か知ってるかも‥‥」
椅子から立とうとした。
すると若い男は、苦笑しながら、
「あの‥‥ここは……何処ですか?」
それを聞いたトムは苦笑して、
「やっぱり彼も、何も知らないようだな‥‥」
ロンは溜め息をつき、
「ひょっとしたら、何かの実験なのかな‥‥?」
「さーな‥‥。D国あたりが、やりそうだが‥‥」
トムが、椅子から離れて若い男に近付き、
「ついさっき、オレたちがこのテーブに着いたら、アンタが倒れてたんだよ。最初はマズイかも‥‥て心配したよ」
何気に天井をチラ見してロンが、
「実はオレたちも、まったく訳が分からない状態で、この家にいるのさ‥‥」
若い男は、怪訝そうに天井を見て「えっ?」と言った。
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