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するとトムが笑顔で、
「どうだ。これだけなら、スッゴクいい家だろう?」
ナオも笑顔で、
「ええ‥‥。とっても不思議ですが‥‥。あの‥‥別に、ここから出れなくてもいいんじゃないですか?」
するとロンが真顔で、
「そうもいかないだろう。色々と」
トムも真顔になり、
「つまり、一生このままってことだよ?」
「なるほど‥‥。すいません‥‥。でも、他に出口は無いんですか?」
トムは溜め息をつき、
「無い。多分な‥‥」
するとロンが、考えながら、
「ただ‥‥この形状から考えると、玄関が在るとすれば、遥か頭上のアソコだろうな‥‥」
と視線を天井に向けた。
同時にトムは、うなずきながら天井を見た。
ナオも呆然と天井を見て、
「あの階段群の向こうですか‥‥」
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