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「父より厳しく怒られ、昨日より心を入れ替えるため知り合いの寺で修行することになりました」
と答えると、
「そうか。
優之進も心配していたから喜ぶであろう」
と岡本が言ったので、
「平川殿は?」
と聞くと、
「今稽古をつけている。
呼んでこよう」
と岡本は立ち上がり、部屋を出ていった。
しばらくすると、
「お待たせした」
と岡本が部屋に入ってきて、日焼けした顔の青年が、孫次郎の隣りに座り、孫次郎の方を向いて、
「平川優之進です」
と言って、深く頭を下げた。
「岸川孫次郎です。
先日はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
と言って、頭を下げた。
「いいえ、兄上が改心されることを願っています」
と優之進は笑顔で言うと、爽やか風を感じた。
「もし岡本先生と平川殿がよろしければ、こちらの道場に入れてもらえませんか?」
と孫次郎は言って、2人に向かって頭を下げて頼んだ。
「是非」
と優之進は笑顔で答え、
「大歓迎だよ。
早速道場に行ってみようか」
と岡本は言って、立ち上がったので2人も立ち上がり道場へと向かった。
道場内では、多くの人達が竹刀を振るっている。
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