噛み合わない

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家に帰るまでに海へ向かい、すぐさま手紙を探す。 「手紙、手紙。あ…あった!」 岩のところに瓶が挟まっているのが見えて手を伸ばす。 「あれ?届かない…」 指先が触れるが、瓶が取れない。 その間にも水かさが増えて服を濡らしていく。 「うーん…取れた!」 やっとの思いで取れて手紙を出す。 → 拝啓 宮藤遥香様 文、ありがとうございます。 僕も文を交換ができて嬉しいです。 僕のお気に入りの俳句を載せておきますね 遥香さんも気に入ってくれると嬉しいです。 えっと…読めない字があるのですが、なんと呼ぶのでしょうか? それに見たことのない瓶です。 これは、なんでしょうか? 前に言っていた贈り物を瓶に入れておきます。 気に入ってくれると嬉しいです 沖田総司 → あれ?読めない文字? どの字なんだろう? それに見たことないって… 確かに沖田さんの瓶は古い気がする… 疑問に思いつつ、瓶の底にあったモノを取り出す 「わぁ…綺麗…。ありがとうございます」 海の向こうにいる沖田さんにお礼を言う。 そしてもう一枚の手紙を見る。 そこには……
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