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拝啓 宮藤遥香様
遥香さん、これが最後の文です。
もうほとんど手に力が入りませんが、最後の力をふり絞ってこの文を書き残します。
実は遥香さんに隠していたことがあります
僕は“労咳”にかかり、長くない身体でした。
今日で僕の命は消えます。
なので読んでる頃には僕はいません。
本当なら消えるまでに会いにいければ良かったのですが、どうやら無理のようです。
もし来世があるなら、遥香さんに逢いに行きます
待っててください
なんて言いません。
僕が見つけて逢いに行きますから
遥香さん、いえ
遥香、僕はあなたのことを慕っています
この気持ちに嘘はありません。
最後の文に書くことを許してください
【美しき夢想いては叶わぬ花】
沖田総司
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