噛み合わない

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噛み合わない

海の向こうでは… いつものように文を探しに行って、持って帰ってくる。 だが届いた文を見て、聞き慣れない言葉があって首をかしげていた。 『警察官?学生?』 どんな意味があるのか考えるが分からない。 だが聞いてしまえば、「文を交換してる」とからかわれるため聞けない。 『はぁ…考えても分からない』 ((なにが分からないんだ?)) いきなり声をかけられて驚く。 ((あ?珍しいな?驚くなんて)) 『驚いていませんよ。しゃっくりしただけです』 ((ほぉ)) 目の前の男はニヤリと笑う。 『で、なんですか?』 ((今日、飯当番がなかなか来ねぇから呼びに来てやったんだよ。今、何刻だと思ってやがる)) 『飯当番?そうでした?それに何刻か知りませんよ』 ((いいから早く作れ!)) 『今、忙しいのでよろしくお願いします』 ニッコリ笑う。 そのあと怒鳴り声が響いた。
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