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ー訓練通りやれば、大丈夫、、
単独での任務に緊張しているのか、神妙な面持ちで歩く彼女は、気付けば格納庫の前まで来ていた。
中には、既に出立したオリビアとダンの二機を除いて、五体の灰動機が整備されていて、その内の一体に、アイビーは目を向ける。
それは、彼女と同じ翡翠色のカラーリングが施されていて、他の機体と比べて、一際目を惹く物であった。
「あら、あなたが噂のアイビー1等軍曹?」
機体に見とれているアイビーに一人の整備士が声をかける。
「噂?」
「大尉お気に入りの、優秀な軍曹が居るって。あなたの事でしょ?」
「さぁ…?そんな認識はありませんが」
整備士の女は、値踏みするようにアイビーを見つめる。
「ふーん…、まぁ良いけど。この機体について、話は聞いてる?」
翡翠色の機体に向かって歩き始める整備士にアイビーもついて行く。
「専用機があると。もしかして、これが……」
「そ。長距離狙撃に特化したカスタム機、名称は『ヘデラ』」
「ヘデラ……」
アイビーと同じ、翡翠色のその機体は、確かに、彼女の専用機と言うに相応しい物だろう。
「あなた、特に狙撃のスコアがずば抜けているみたいね。それに合わせて、この機体も長距離狙撃に特化させてあるわ」
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