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「ちょっ…、ちょっと待って下さい!!何故、アイビーは一人で、自分はオリビアと一緒なんですか?!」
「私も…、それはちょっと、納得行きません」
ノアの指令内容に納得のいかないダンとオリビアの二人が声を上げる。
しかし、ノアはそんな二人に対して、表情を変えることもなく、粛々と話を進めていく。
「アイビー1等軍曹は君達の中で最も階級が高く、起動訓練のスコアもトップだ。そういった点から、それ程重要度の高い任務でなければ単独でも問題ないだろうと判断した」
「つまり、私とダンは、アイビーよりもスキルが劣るから、一緒に行動させる、という事ですか……?」
「適材適所の話だ。影の発生が観測された西方地域は、掃討作戦を行ったエリアと近い。つまりは、狂信者の残党共が残っている可能性も考えられる訳で、奴らと影の関係性がはっきりしない中、そんな所に単独で兵士を行かせるのはリスクがでか過ぎる。現状、この学園で任務にあたることが出来るのは、伍長より上の階級にあたる君達だけ。本隊の大半は、現在南方において掃討作戦を継続中の為派遣する事自体不可能だ。よって、人員配置は、より警戒度の高い西方に二人、北方に一人とするしかない」
ノアが話している間、オリビアとダンの二人はただ押し黙っていた。
彼の話の正当性に気が付かないほど、二人も馬鹿では無い。
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