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私もベーサルシュートになりたい
今日もマニアックな話です。
また薔薇ネタです。
冬剪定した枝たちを挿し木に今年もしてました。かなりの本数したのですよ。でも鉢上げできるまで根が伸びて枯れずに残ったのはわずか2本でした。私が下手なのもあります。
そのうちの一本は、残るとは到底思えなかった細枝でした。挿し木で頂いたグラミスキャッスルを挿し木にしたものです。挿し木で頂いた枝の方が太かったとはいえ、頂いた時、初めて挿し木で育てることになった私は「この子、本当に大きくなるんだろうか?」と思ってました。今はもともとの枝が太くなり、そこから挿し木で頂いた時の枝より太い枝を出して、今春はたくさん花をつけました。見事だなと感心しました。なので、今回挿し木してみた枝も太くなることを期待してます。どうかな。ただ、新しい挿し木は芽を出して、展開しだしたので、頑張っているなあと日々眺めています。ようやく一安心なところまではきたのかな。
問題はもう一本の方でした。枝としてはこちらの方が立派だったので根付いてくれたらよく育ちそうな予感! なのに、うんともすんとも言わないのですよ。芽がでない。でも枯れもしない。どうなってるの、この子は? 心配でしたが枯れないので水をあげ続けました。
昨日のことです。
私は異変に気づきました。その挿し木の土の中からニョキニョキと出てきているものが! こ、これはベーサルシュートでは?!
私は感動しましたよ。
この子は自分の持ってる元の葉で光合成して、静かに静かにエネルギーを蓄えていたんですね。そしてベーサルシュートという形で爆発させたんです!
ベーサルシュートのことに軽く触れますが、特別な枝です。根本から出てくるのが特徴で、とにかく他の枝をある日突然追い越していた! というほど成長が早いんです。このベーサルシュートは翌年からたくさん花をつける有能な枝になるんです。枝もこうやって増えたり世代交代をしたりするんですね。ただ、このベーサルシュートは伸びすぎるので、可哀想ではありますが、ポキッと途中で手で折ります。というのも薔薇は頂芽優性という、高い枝ほど栄養を独り占めしてしまう性質があるんです。放っておくとベーサルシュートだけが栄養をとって、他の枝に回らなくなるんです。なのでなるべく枝の高さが均一になるように花が咲いた後などには剪定をします。
ちょっとマニアックすぎる話ですみません。
そんな特別な枝であるベーサルシュートはよく出す種類の薔薇と出さない種類の薔薇がありますが、どちらにしろ出てきたら枝が増え、花が増えるありがたい存在です。
今回、挿し木の子がそんなベーサルシュートを出したことで、私は感銘を受けるとともに、自分について振り返りました。
私はエネルギーを溜めておくことができないタイプです。躁状態の時に温存すればいいのにあるだけ湯水の如く使ってしまいます。そしてエネルギー切れになって鬱になります。
それに対してこのベーサルシュートの出かたはなんて素晴らしいのか。他にエネルギーを使わずに密かに自分の枝を増やす準備をするなんて、なんて賢いんでしょう!
私も見習いたいものです。
そして、同じくうんともすんとも言わない私の物書き。書こうにも筆が乗らず。でもこのベーサルシュートみたいに、エネルギーを溜めてる時だと思いたいものです。
今こうして薔薇を育ててること。色々なことに興味を持ち、深堀してることが、いつか物書きに役立てる日が来ますようにと願うばかりです。
はい、今日もガッツリ自分のペースでかたりました。
最後まで読んでくださった方ありがとうございます。
皆様のまたのお越しをお待ちしております。
2023.5.25
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