プロローグ ~隠しヒロイン透花に転生~

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プロローグ ~隠しヒロイン透花に転生~

『キィィィ–––!!!ドッン!!!』 ………… ……… …… … 私は暗闇に潜む.... 果ても無い深淵の底へ 今思うと私の人生は淡々と進んだもので誰でも出来ることをそつなくこなす程度のものだった、だけど、唯一として言えることは、記憶力とその人の行動パターンを観察するのは人並み以上に良かった。 それは、私の好きなアニメ漫画やそれに通ずるものの類ならなんでも、作者の感情やそれを演じる声優のどう言ったことを考えて言葉を紡ぐのかなどを考察し、観察し、その一つ一つを読み解くことは、私の生き甲斐だった。 今ある仕事でもそう、相手の不可のないような言動をし、その人の行動パターンやそれに合わせゆる、言動を自分の中で構築するのもまた楽しいものだった。 だけど、ひとつの感情あらゆるものを見てきたけれど、いつもそれに支配されていると言っていいほど感情移入してしまう物があった それは──── 鬱展開のある作品だった、一重に人生の絶望というものは、一生で何度もある現象では無い、そして願った所でまた新たにそういったものが現れて、瞬く間に取り込まれる。 例えば例を挙げると、〇ぐ〇しや未〇日〇、〇ど〇マ〇カ、〇ル〇○ン〇ートなど多くの鬱展開や残酷描写があるアニメはキリがないほどある、それでもそれに惹かれて見る者もいるぐらいにはありふれていると言ってもいい それでも、過激すぎて年齢指定までつけられてモノまである、その中でも特に主人公や周りがヤバすぎるだろうと思われるキャラを描いている人達は、どんな心情でこの物語を描いたのかきにするなという方が可笑しいとさへ 私は考えてしまう、もう取り憑かれてしまったと言った方が正しいのかもしれないほどに、私は鬱アニメや鬱展開のある作品にのめり込んでしまっていた。 大人向けの〇クー〇デ〇ズや〇カ〇が〇る!君〇〇む〇遠なども好みの分かれるところだろう、どれもそのキャラに意味やそのキャラを演じる声優、キャスト、スタッフなどがどんな事を思い描いてどんな描写を取り入れれば視聴者に、届くのか等を私は第三者だけれど、携わっているような感覚で、視聴し、読み取り、考察する それでいて有り触れたとまでは行かないかもしれないけど、そんな作品を好きだと言える世の中に、なってほしいと思える位には、私は歪んでいるのだろうと、自覚もしている。 そしてこの中で、私はある作品を思い浮かべる、その作品は、完全オリジナルのアニメだった、その作品に出会ってしまった私は最早取り憑かれたかのように他のどの鬱作品をみてもあれと比べてしまう程に熱狂し、震撼し、震えが止まらないほどの衝撃をし、何クールにも分かれておりヒロイン達の悲劇や、どう進行して行くのかなど、私はその類を見ない程に、歪んで狂って、最後は狂気に満ちた笑いを浮かべながら、残酷なまでの救いようがないストーリーに感動を受けた。 最後は、隠しヒロインとばかりにメインヒロインの姉である透花というキャラクターがキーパーソンで物語は進んでいく 最初のストーリー構成は学園や日常風景を描いたような描写から始まるが、2話からはそのキャラクター達の残酷さや闇を抱えて日常を過ごす、そのストーリーから、ネットやその胸糞悪い描写によって、精神を病んでしまったものが後を絶たない程出て、バッシングを受けたが、それでも、観るものと観ないもので分かれ、そのアニメは批判の中押し切るように、制限はあるものの再開を果たす。 どれだけのその理不尽極まりない事を描いたのか、どれ程他者から睨まれて精神がボロボロになるほどの思いを抱えていたのか、それともそんなのを見ていない、考えもして居ないのか、等、その作者であり、映像からキャラクター設定まで全てをこなした、作者〖無二〗はどれほどの悲劇を思い描いたのか、そんな不可思議で意味の分からないと、思える程に私はそのアニメに狂わされた。 人生なんて1度きり、後悔や挫折などした所で、人生は進む、でもそれでもこんな予期せぬときにこんな事になるから、軽率な行動は控えた方が良かったなと思える程には、冷静だった あぁ.....願わくば新たな人生を歩んで行けるなら、私はあの『■■■■■』の世界に生まれ変われたらと願ってしまう。 そして遠のく意識の中、私は暗闇へと沈んでいく … …… ……… ………… 意識が、あるかのように私は暗闇の中で、誰かの声が聞こえた 私は未だに、それがなんなのか変わらないまま、意識がクリアになっていく 『■■▅▂■▂▅▅■■▂▅■▂▅▅■▂■』 そんな訳の分からないが、少しずつ薄れていき私は、目覚める。 「まさか...私転生したの?しかもあの作品に?」 私の脳内を駆け巡る、記憶と有り得ないであろうこと、其の追体験をしたかのような記憶が流れ込み私は一瞬にして理解し、確信してしまう そうここは、最後に私が願ってしまった、物語、鬱アニメの世界『赤部の箱庭』だということを、私は理解した そして私の横で共にいる、()椎奈茉白(しいなましろ)を私は見る 願ってしまった....それを叶えてくれた存在、それにも私は戸惑いながらも感謝を込めて心の中で、お辞儀をし、感謝を伝える これから起きるであろう出来事と、何がどのように展開されて行くのかも、全て前世で培った記憶力のおかげもあって、全ての起きる事などを回避出来るとまでは言わないが、そんな望まれない展開にしたくはないので、先回りをし、容赦なく潰して行こうと思えた。 鬱展開が好きと言えた私だけど、最早それは第三者として見る側にいた私だから言えること、最早この隠しヒロインである透花になった私は、この世界の1人キャラで関わりのある人物になってしまったことで、置かれた状況に立たされているからこそ、この感情は、前世ではない元いた人物私『■■■■』ではなく本物の『椎奈透花』である感情から読み取り、この妹である、茉白に対しての家族愛や姉妹愛の類のモノからくると客観視出来るほどに、もはや透花の感情と同化していた。 考えや考察まで、似た者を感じるそれは、交わらざる追えない。 そんなもう家族同然な妹を、抱きしめながら私は新たな人生と共に、幾つもの困難を乗り越えて必ず、ヒロインたちを救うのだと、胸の中で決意を固める ◆◇◆◇◆◇◆◇◆ この小説をご愛読下さり有難うございます。 この作品は、月に一度のペースで投稿する予定です。 冒頭は凄く重たそうな雰囲気ですが、鬱展開の内容をなくし、アニメ本編でその起きるであろうシーンを描いていきたいと思っております。 それでも宜しければ、この作品のことよろしくお願いします‪( . .)"‬
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