恋愛探偵カレンの華麗なる事件簿〜四月の嘘編

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「だから、今日、お前達の学年でスケッチ中に外気にしてる男子がいて、何見てるのかと思ったら、山城を見てたんだよ」 「それ、本当に山城だったんですか」 「本当だって。風で飛ばされてきたゴミ袋、拾いに走ってただろ」 確認された山城は、意外にも肯定した。 「だろ。だから、彼女持ちは羨ましいってからかったら、彼女じゃないって言うから、じゃあ、残念だったなって教えてやたんだよ」 「え? なんでそこで、残念につながるんですか」 「だって、山城、彼氏持ちだろ」 この瞬間、全員が思った。 犯人はこいつだ、と。 「いや、でも、なんで先生がそんな誤解するわけ?」 北見の疑問はもっともだ。 「誤解なのか? つい最近、忘れそうになってたスマホの待ち受けがラブラブスナップだたろ?」 「……原因はそれか」 「ねえ、北ちゃん。来年はこの企画、絶対にやめよう」 「うん、絶対にね」 こうして1人の女の子を何度も泣かせた騒動は、静かに幕を引いた。 「え、何、どういうこと?」 1人の教師の困惑を除いて。
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