猫になった!?

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(あっぶねぇ…) 人がいる中で、元の姿に戻らなかったこと、真っ裸を守られなかったことに安堵した (お嫁に行けないってね。いや、俺がもらう側か…) とりあえず、部活のとき汗だらけで帰るのは嫌なので、下着の予備や体育着をロッカーに入れておいたのだ。 それらを取り出し、着ていく ジャージを上まで閉め、安堵の息を吐いた 「でも、なんで人間になれたんだ?」何かしら人間から猫になるトリガーがあるのではないかと考える 考えてもなかなか浮かんで来こないので、とりあえず上履きを履くため、玄関へ向かうことにし、向かっていくとまた体が熱くなるのを感じた (また猫に戻るのか…!?) だが、先ほどとは違うポカポカとしたような感じだ (なんだ、これ…)下の方に熱が集まっていくのを感じ、羞恥心で顔が赤くなる (ヤベ…)意識は朦朧としていき、頭がモヤがかったようにボッーとする 遂には倒れてしまい、そこで完全に意識を失ってしまった *** 「っ…ぁ………」 どれほどの時間が経ったのか、目を覚ますと見慣れない天井であった。ただ、病院ではないのは確かだった。 すぐそばからシトラスのような香りがしたからだ 「ん……」頭はまだボッーとし、体全体がポカポカする。軽くストレッチした時と同じよう感覚だ 「大丈夫?」と落ち着いた声が隣から不意に聞こえてきた 「…?」隣をみやるといたのは、ショートカットの黒髪にうっすら青みがあるように見える黒い瞳 「会長…?」 その人物は朝の朝礼などで見かける生徒会長であった。 漫画のように容姿端麗、文武両道で男女問わず人気な生徒会長なため、一応知っていた 「どーして会長が…?」ポヤポヤとする頭で理由を考える そもそもここは、保健室なのだろうか?ベットはあるが保健室のパイプベットではないし、教室の一室のように感じた 「君が倒れていてね。ここまで運んだんだ」とにっこりと笑った 「きれーな笑顔だな」と心の中でつぶやいたつもりが、口に出ていたようで会長は驚いたような、照れたような表情をした 「俺を、運んでくれたのはうれしーけど、なんで保健室じゃねーの?てか、このきょーしつ?ってどこ?」 頭がポヤポヤするせいか、ところどころ「い」を抜かして伸びてしまっているが仕方ない 「ここは、俺専用の休憩部屋。そして君をここへ運んだ理由はーー」
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