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氷と雪の扉
扉の先には雪に覆われた畑が広がっていた。帰り道の手がかりを探して、雪をかぶった野菜の間を歩き回る。すると、畝が途切れた。そこにあったのは、雪の中に突っ込んだ機械。上半分は透明で、下半分には座れそうだ。外側には噴射口がついていた。何だろう? と思って触れてみる。
「寒い日は早く家に帰りたいねぇ」
声と同時に、脳内に「宇宙船」という単語が閃いた。その瞬間、目の前にあるのと同じような宇宙船がもう一つ出現した。こちらは浮いていて、内側の操縦席のランプがついている。私はそれに乗り込んだ。ハンドルを握ると、宇宙船は畑の中をすいすい進んでいく。
せっかく移動手段を手に入れたのだから、他の場所も探索してみようか。
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